NTTドコモの携帯電話サービス「mova(ムーバ)」が、31日で終わる。携帯電話を1人1台もつ時代を切り開いたが、19年間の歴史に幕を下ろす。後継の「FOMA(フォーマ)」などへの乗り換えが進むが、2月末時点で34万件の契約が残っており、ドコモは対応を呼びかけている。
ムーバは当初、アナログ方式の携帯電話名に使われていた。その後、1993年3月に始まったデジタル方式の携帯電話サービス名として定着した。
アナログ方式より音声の品質が改善。小型化が進み、電波が届く範囲も広がった。93年当時、携帯電話を持つには基本料金だけでなく、保証金10万円、新規加入料4万5800円が必要だった。その後は次第に料金が下がり、いまは保証金も加入料もいらない。