選手がスタンガンを手に持って戦う、斬新すぎる球技がアメリカで誕生し話題になっています。その名も「アルティメット・テーザー・ボール(UTC)」。“テーザー”というのは要するにスタンガンのことですね。
試合は4対4で行い、とにかく相手チームのゴールにボールを叩き込めば得点ゲット。ルールはサッカーに似ていますが、ボールは足で蹴っても手で投げてもどちらでもOK。そして何と言っても、「スタンガンによる攻撃が認められている」という点が最大の特徴です。
YouTubeに公開されている紹介映像を見ると、スタンガンを食らった相手はたちまち悶絶、中にはもんどり打ってその場に倒れ込んでしまう人も。青白い火花をバチバチと散らせながらボールを追いかける選手たちの姿はまさに世紀末。もはやこれは球技ではない、格闘技だ!
一応、UTCではかなり激しいタックルなども認められており、スタンガンの使用は「選手の体格差による有利不利をなくし、誰でも楽しめるように」という配慮から来ているのだそう。UTCを発明したLeif Kellenberger氏によれば、電撃の強さは「3〜5ミリアンペア程度」で、感覚としては「ゴムでパチンとはじかれるような痛さ」だそうですが、いや、そんなレベルか……? ちなみに実際に体感してみたという、海外ニュースサイト「DEVICE」の記者は「それ以上だった」とコメントしています。
現在すでに4つの公式チームが発足しており、1月には初のトーナメント戦も実施。現在はスポーツチャンネルなどに売り込んでいるところで、ひょっとすると今後、本当にプロスポーツとして成立してしまう可能性も……。なお当然のことながら、心臓への負担などを考えると大変危険なスポーツで、「もし興味を持ったとしても、実際のプレイはプロに任せましょう」とDEVICEの記事では締めくくっています。
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