◇欧州CL 決勝T 1回戦<第2戦>
【ロンドン原田公樹】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は14日、決勝トーナメント1回戦第2戦の2試合を行い、チェルシー(イングランド)が延長戦の末、4−1でナポリ(イタリア)に大勝し、第1戦との合計5−4で逆転勝ちして2季連続で8強入りした。MF本田圭佑のCSKAモスクワ(ロシア)は敵地でレアル・マドリード(スペイン)に1−4で敗れ、2戦合計2−5で敗退した。右ひざを負傷している本田はベンチ入りしなかった。レアルは2季連続の準々決勝進出。これで8強が出そろい、16日に準々決勝、準決勝の組み合わせ抽選を行う。
チェルシーが驚異の粘りで地獄のふちからはい上がった。MFランパードが「これはクラブにとって大きなことだ!」と叫ぶと、FWドログバは「ずっとチェルシーでプレーしたい」と宣言した。
序盤からチェルシーは強かった。試合を支配し、前半29分に左クロスからドログバが頭で先制。後半2分に右CKからテリーが頭で2点目を決め、2戦合計3−3に。このまま終わればアウェーゴール差で準々決勝へ進出できた。
だが、その8分後に失点し、再び奈落の底へ。8強進出には、さらに2ゴールが必要だった。あきらめなかったチェルシーは同30分に得たPKをランパードが決め、延長戦へ。そして延長前半15分、ドログバからの右クロスをイバノビッチが「決勝点」を蹴り込み、歴史的な勝利で8強入りを決めた。
今季は指揮官と主力選手の内紛、リーグ戦での低迷で、ビラスボアス監督は解任された。困難な時期を乗り越え、勝ち取った8強進出。ディマッテオ監督代行は「選手たちのおかげで、私はまだ欧州CLで指揮ができる。すばらしい夜だ」と喜びをかみ締めた。(原田公樹)
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