情報セキュリティブログ ホーム > セキュリティ用語解説 > CTF(キャプチャー・ザ・フラッグ)とは
CTF(キャプチャー・ザ・フラッグ:Capture The Flag)とは、セキュリティの知識や技術を競うコンテストの総称。クイズ形式の問題の謎を解いたり、実験ネットワーク内で疑似的な攻防戦を行ったりする。
クイズ形式の場合、出題ジャンルは、暗号、バイナリ、ネットワーク、Web、プログラミングなど多岐に渡り、攻撃技術、防御技術、解析技術、暗号の知見、ネットワーク技術など、セキュリティのみでなくプログラミングに関する広範な知識と経験が問われる。
世界的には、CTFには既に20年近い歴史があり、今やヨーロッパやアジア、オセアニアや南米など、各国で頻繁に競技会が開催されている。その中で、毎年夏に米国ラスベガスで行われるセキュリティイベント「DEFCON(デフコン)」のCTFが有名だ。
日本においては、2000年代前半に「セキュリティ運動会」や、それに続く「セキュリティスタジアム」が開催されていたものの、その後、現在に至るまで数年の空白期間があり、普及啓発や人材育成という観点から国内でも本格的にCTFを開催すべきという気運が高まっていた。
こうした状況下、国内で初のCTFとなる「SECCON CTF」が2012年2月18日、19日の2日間にわたって開催された。大会は、セキュリティ対策企業や研究者など有志によるSECCON CTF実行委員会が主催している。