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【グラニュース】


金崎、敵将は恩師 成長見せる!

2012年3月16日 紙面から

ボール回しで巧みなプレーを見せる金崎(左)=トヨタスポーツセンターで(宮崎厚志撮影)

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 名古屋グランパスのMF金崎夢生(22)が15日、恩師へ成長を見せつける勝利を誓った。17日に対戦するFC東京は、09年途中から約半年間大分で指揮を執ったポポビッチ監督が就任。同じく09年まで大分に所属した金崎にとっては飛躍を後押ししてくれた恩師で、「いろいろ教えてもらったことが、今の自分につながっている。少しでも元気な姿を見せたい」と意気込んだ。

 再会を待ち望んでいた恩師が、相手のベンチにいる。それだけで気持ちは熱く高まる。ポポビッチ監督について問われた金崎は、冗舌だった。「熱心に、熱く、いろいろ教えてもらったし、それは今の自分につながっている。少しでも自分も元気な姿を見せたい」。感謝も込めて、敵将をうならせるプレーを誓った。

 ポポビッチ監督は09年7月に大分の監督に就任。14連敗を喫して解任されたシャムスカ前監督の後を引き継いだ。直後の6試合は1勝5敗と苦しんだが、その後10試合は不敗。最下位独走状態から劇的にチームを立て直した。当時を主力として戦った金崎は「結果を出せばいいじゃなく、内容にもしっかりこだわって、いいサッカーで勝つことを考えている方」と懐かしそうに振り返った。

 ただ、ピッチに立てば感傷は排除する。素早い攻守の切り替えと極端に高いDFラインで数的有利をつくり出し、細かくパスをつなぐポポビッチ・スタイル。複雑な戦術だが、「短い期間だったけど、内容はわかっている。自分にとっても大きい」と対策は熟知。高いラインの裏のスペースは、サイドアタッカーにとって格好の狩猟場となる。

 普段はあまり他のチームを研究しないタイプだが、ゼロックス杯、リーグ開幕戦など、自主的に今季のFC東京の映像をチェック。「とてもいいチームだと思う」と評した。そして、不敵にひと言付け加えた。「でもまだ監督が描くサッカーすべてをできているわけではない」。未完成のチーム。ならば、負ける気はしない。負傷者続出のチームにあって唯一絶好調な男が、2年間の成長の証しをゴールとともに恩師に見せつける。 (宮崎厚志)

 

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