処女作になります。
皆様の作品を呼んでいるうちに書きたくなってしまったため、投稿させていただきました。
大まかな構想はありますが、文章を起こすのは思っていたよりも随分と難しいのを実感しています。
ストック分を一気に掲載させていただきます。
長い眼で、どうぞよろしくお願いいたします。
2/10(金)
改行の整理をしました。
表現の修正をしました。
「――と、言うわけだからお前らには転生してもらう!」
……いきなり何を言っているのかな?
「拒否しても良いが、その場合は魂を浄化して記憶は消去。輪廻の輪に戻ってもらう」
気が付けば周りは地平線が見えるほどの平原――。
そこの小さな湖の前に私達は居た。
先ほどから随分と横柄な態度の筋肉質の男が、怒鳴るような声で説明をしている。
と言うか転生と言っているあたり、私達はすでに死んでいる、と言う事?
「やっべぇ!転生キター!チート特典とかあるんだろ!?」
「これってあれよね!好きな能力もらい放題よね!?」
「ママ~?パパ~?きまらないよ~?」
「特典……、しかし状況しだいでは――」
目の前の男性は『神様』……らしい。
チート?それって『最強系』とか言うやつなのかな?
まさかこんな機会が巡ってくるなんて人生分からないなぁ~。
って、あんな小さい子まで居るの!?
転生とかチートとか言っても理解できないんじゃないかな……?
「チートも無敵も不老不死でも何でもありだ!もちろん原作介入もOK!」
「原作ってなんだよ?まさかマンガとかゲーム!?魔法とか撃ちまくり!?」
――え!?ちょっと待って!
そんな事したら話がメチャクチャになるじゃないのかな?
「ちなみに原作で起きた大きな事件は必ず起きる。妨害しても修正力が働くからな!」
――!?考えていた事が!
もしかして心を読まれた!?あ、説明の続き?
「ただし!持てる力にも限界があるからな!魂の強化はしてやるが、既存の生物をあからさまに無視する事は出来ない!」
ともかく考える余裕はありそう。
あんな小さい子を放って置くのも目覚めが悪いし、声をかけてみようかな?
「転生先の世界は『魔法先生ネギま!』変更は認めない!」
ね、ネギま!?読んだ事はあったと思うけれど。結構危ない世界だった様な?
普通に考えたら学生に混ざったり、魔法使いの弟子になったり?
……それよりもあの子を何とかしないとね。
「それじゃ!魔力はナギの倍!気はラカンの倍!不老の超命種でよろしく!」
あの人もう決めてるよ。
そっちは放っておいてっと――。
(ねぇ、ちょっと良いかな――!?)
そう声をかけようとして声が出せず、その場から動くことも出来ない事に気がついた。
(声が出ない!?)
驚いて声を上げ様とするも相変わらず声が出てこない。
何かおかしい。そもそも私はどうして死んだんだろう?
ここに来る前を思い出してみようするものの、霞が掛かったように思い出せない。
「よし決まったな!じゃぁ泉に飛び込め!」
「おっし!行くぜ!」
なかなか爽快な音をたてて飛び込んでいく様子が見えた。
こんな短時間で決めていってしまうなんて、何も不思議に思わないのかな?
『自称神様』を見ながらも、必死に違和感の理由を考えるも纏まらない。
考えている間に次々と飛び込んで行き、気が付けば私だけになっている事に気づいた。
「さてあとはお前だけだ!転生するつもりが無いのなら、輪廻に戻ってもらうぜ?」
そ、それはイヤ!なんとか話を聞かないと!
「あ、あの、質問はしても良いですか?」
とっても笑顔が眩しい筋肉な『自称神様』。もうマッチョ神でいいや。それにそう聞いてみる。
「よかろう!何が聞きたい!」
よ、良かった。まだセーフみたい。
違和感もそうだけれど、いつどこでどんな風に生まれるのか聞かないと!
「ええと、『ネギま!』の世界に転生するのは分かったんですけれど、原作のどの時代とかどこで生まれるか、どんな種族とかはそういう予備知識?とかが聞きたいのですが」
「おぉそうか!つまりお前は俺様の暗示が効いてないんだな!」
――――え!?暗示?ちょっとまって暗示って、何……。
「そうかそうか、さっきから妙に考え過ぎるやつだと思っていたが、なるほどな!」
そう言うとマッチョ神は『壮絶な笑み』という類を見せてきた。
と言うか眼が笑ってないよ!
こ、これってかなりヤバイんじゃないかな!?
「さっきから余計な事ばかりしようとしてるのが眼についたからな!黙らせて動けなくしていたんだが、なかなか楽しめそうだ!」
これは洒落にならない状況ってやつ?
しかも体が動かないし、声も出ない。いや震えて何も出来そうにないんだけれど。
「というわけだから、お前は部下決定!」
部下!?部下ってどういう事!?
もしかして助かったのかな?
でも、マッチョ神の部下ってそれはそれで凄くイヤな予感がするんですけれど。
マッチョ神の顔を見てみると――。
ニヤニヤ笑いに変わっていて、嫌な予感がどんどん加速していく。
「まずお前に『神核』を入れる!これは神、あるいは天使や眷属である証明だ!」
……『神核』?と言うか天使?
普通に転生すら出来ないという事かな?
考えていると、マッチョ神の右手から良く分からない色の光の玉が出てきた。
「これが『神核』だ!飲め!」
え?飲めって、どうやって!?
「早くしろ!口をあければ勝手に入る!」
うぅ。仕方が無い。
このまま輪廻の輪に飛ばされるよりはましの様な気がするし、聞けなかったことも部下って事は聞ける機会もあるよね?
とりあえず両手でマッチョ神の右掌に浮かぶ光の玉を受け取ってみる――。
あ、何か普通に持てた!
後は口元に持っていけば良いのかな?
「ごあ……。ぐぐぐぅ」
なんだか女子失格な声を出しながら、光は一向に動こうとしてくれない。
「こうやるんだ!」
そういうとマッチョ神は、思いっきり口に光の玉を押し当ててきた。
「げほ!ごほごほ!」
思いっきり咳き込みながら光を飲み込んでしまった。
と言うか、何の味もしないんですけど!せめて甘ければ!光に甘いって無茶かなぁ~。
「よし!じゃあ逝って来おぉぉぉぉい!」
「――えぇ”!?」
考える暇もなく、私の身体を持ち上げると泉に向かって放り投げた。
バシャアァァァァンと、激しい水音を立てて私の意識は暗転していった――。
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