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安定のノロノロ進行で、しかも短め。
最新話放送後に執筆、という理想形にいつ追いつくんでしょうね。
あと、誰かあとがきの用語集のネタください。
6 星空家で、ゴチになります
 俺は、…えーと名前なんだっけ。いい加減に覚えないといけいないな。

 あ、そうだ。俺は坂本浩一さかもとこういち、現在、東映にお世話になっているアクション監督だ。現在放送中である、仮面ライダーフォーゼの応援をよろしく…、じゃない。偉大な特撮の監督の名前ではない。恐れ多いこと、この上ないわ。だが、仮面ライダーフォーゼの応援は一人のニチアサキッズとして君達にオススメする。ロケット型の頭をしたコスチュームを見た時は、“劇場版仮面ライダーオーズ・将軍と21のコアメダル”に登場するブラカワニコンボのデザインが格好良く見えるほどに驚愕した。いや、ブラカワニコンボも凄く格好良いぞ。彼ら平成ライダーは「動けばかっこいい」という法則を持っている。ぜひ一度、その目で見ていただきたい。例え、仮面ライダーを毛嫌いする愚かでどうしようもない大罪人であろうと「はい、変わったー」と手の平を返し、一人のスーパーヒーロータイムを愛するニチアサキッズへと変身する事は間違いなしだ。変わらなかったら八つ裂き。それが運命石の扉(シュタインズ・ゲート)の選択だ。八つ裂きだ。エル・プサイ・コングルゥ。あと、特命戦隊ゴーバスターズも応援よろしく。俺の分まで握手してきてくれ、畜生。


 というわけで俺は、ニチアサキッズ全員と友達になる男、岸崎銀次きしざきぎんじだ。
 うん、やっと思い出せた。


 俺は両親を交通事故で失い、妹とも離れ離れになってしまった。がしかし、自分を神だとほざく老害の手によってこの世界にへと、制限付きチート能力を持って転生。で、転生初日にして転校初日。俺は素敵なライジングアルティメットウルトラハッピーを振りまく女子中学生こと星空みゆきと出会い、絵本から飛び出した非実在動物とも未知との遭遇を果たして、この世界が「プリキュア」の世界である事を知った。しかも、星空みゆきは日曜朝8時30分から大活躍する英雄にして伝説の戦士プリキュアだったのだ。狼男が放つ刺客、アカンベェと呼ばれる怪物を倒して、“キュアデコル”と呼ばれる物を集めるのが、プリキュアに与えられた役目だとか…。俺は星空の笑顔を守るため、俺の相棒である学園武装、“八輪鉤爪やりんかぎづめ”と共に応援、もとい応戦する事にする。まあ、何より優先すべきは俺がいた世界で生きている、妹の行く末が描かれた漫画を探す事だがな。


「プリキュアになって、キュアデコルをあつめて、キャンディのせかいをたすけてほしいくるぅ!!」


「なんか良く分かんないけど…、おもしろそう!!ウルトラオッケーィ!!やってみよぉー!!」


「で、非実在動物。何、しれっと星空の頭に乗っているんだ? そんなに頭に星空の頭に乗りたいなら、それ相応の姿になるべきだ。どれ、俺がちょちょっと八つ裂きにして、お前を帽子にしてやろう。それを星空に友情の証として捧げる。痛みは永遠だ、かなりくすぐったいぞ。FINAL FORM RIDE.NO.NO.NO.NONEXISTENT ANIMAL.」


「くるぅーーーーーっ!!あーーーーーーっ!!」


「銀次くんダメぇーーーーー!!!」



 
 ■




 さて、ざっと経緯を説明するとしよう。
 
 商店街で怪物を倒した後、星空の頭に乗っかるという不埒な行いをした非実在動物をふわふわとした帽子にしようと、“八輪鉤爪やりんかぎづめ”と共同作業に取り掛かろうとしたのだが、とってもとっても優しい星空が非実在動物を庇うのでひとまずはやめにするとした。「だってほら…!まだ冬じゃないし!」俺とした事がうっかりだ。この非実在動物を帽子にすれば、それは星空の暖かさをそのまま表現したような、頭を優しく包み込む帽子が出来上がる事だろう。そうだな星空、まだ冬にはまだ早い。せっかく星空にプレゼントした帽子が、タンスの中で虫に食われてしまうのは、虫が俺に「キルミーベイベー」とアピールしているようなものだ。タンスの中の害虫にまで気を使うとはさすが星空である。その優しさに免じて、俺は“八輪鉤爪やりんかぎづめ”をベッドに寝かしつけて子守唄を奏でるとした。

 でだ。

 俺も星空も非実在動物に聞きたい事があるのだが、中学生に転生した身である俺の身では行動範囲が狭まられる時間帯と成りつつあった。西にはオレンジ色の夕日が輝いている。あ、関西弁の事忘れてた。あいつん家どこだっけ? まあ、明日でいいか。だが本屋、お前の命運は今日までだ。まあ、その前に最初に戻るが、非実在動物の問いただしたい事がある。が、どこで話せばいいのか。


「銀次くん、うちに来る?」








 いやいやいやいや、星空よ。ちょっと星空の将来が心配になりすぎて、頭がクラクラした。いくら友達だからと言って、いきなり男を家に上げるのはいかがなものか。ああ、なんで俺デリカシーなんて持っているんだろうか。だから俺はヘタレなんだよ畜生。一度も告白もせずに死んじまったぞ俺。そういえば、転生前のあのお人良しな友人は今、何をしているんだろうか。あいつは恋愛センサーが鈍いにも程がある。大人しいながらも、優しく勇気がある、まるで星空のような女の子がいたが、お前の前では肉食系の目をしていたぞ。周りにいる女も同じく。あいつなんなんだ、彼女が欲しいとか言っておいてモテモテじゃろがい。これがリア充爆発しろ、という奴なのか。いや、それだと俺も爆発しなければならないな。なんせ、いつも心にスーパーヒーロータイムを愛するニチアサ魂を持っていて尚且つ、星空と友達になって目の前でクリッとした目でこちらを見上げているのだから。うっひょー、爆発しそう、星空の目線で。というか、星空の家に上がるなら、親御さん達に挨拶せねば。菓子折り、菓子折りはどこだ。探せ、この世のデリカシーをそこに置いてきた。



 なんて考えている間に、俺は星空の家に着いた。
 デリカシー共、決別の時だ。全面戦争だ。あばよ、ダチ公。
 俺は大人の階段を登って、「君はまだ、シンデレラさ」と囁く仕事に就く。


 星空は家に上がると、俺を玄関に置いてリビングへと向かい、両親の説得を開始する。
 が、案外すんなりと行ったようで、すぐに星空ママが凄くいい笑顔で迎えてくれた。
 星空ママ、今すぐ死ぬんで許してください。お宅の娘さんで破廉恥な妄想をしました。


 「あらあら、みゆきもそんな歳なのねぇ」

 「ぎ…銀次くんとはそんなんじゃないってば!!」


 という感じの会話が聞こえたような気がするが、あいにく盗聴の趣味はないので聞こえなかった。全く、全然、これっぽっちも、マジで。

 そして、星空は赤面しつつ、「はっぷっぷーぅ」とスネていた。どしたの?

 あ、それとデリカシー達、ここで一つ平和条約を結ばない?
 俺、お前がいないとダメみたい。星空の前で恥は掛けない。


 で。


 転校してきたばかりで両親もいなく、まだこの街に慣れていないと話すと星空家で晩御飯をご馳走になってしまった。星空ママの料理の腕半端ない。うまい。

 なんで? 俺の母の料理は、六紋銭なしには食えない料理だったのに、地獄巡りコースだったのに、なんでこんなにうまいんだろうか。というか、なんでうちの母の料理はだいたい玉虫色をしていたのだろうか。うまいうまい。うまいうまい。だが、少々塩が効きすぎのような気がする?


「銀次…くん?」


「おう、星空。星空ママの料理凄くうまいんだな。ライジングアルティメットウルトラハッピーになる。星空の笑顔の秘訣はこの料理にあるのかも知れない。戦争屋に食わせれば、看板を降ろして平和屋を始める勢いだ。うちの家族は親父が料理を作って…、というか家事全般は親父の仕事で、生活費はお袋の仕事と俺のアルバイトで稼いでたからな。お袋の料理がまた驚異的でな、玉虫色に輝くんだよ、ありえねぇ。マジョーラ使ってるんじゃないかって感じだ。ある意味魔法だな、マージ・マジ・マジーロだ。……はて?どうしたんだ星空。そんな悲しそうな顔をして」



 ふと、手で顔を触ると。
 俺は涙を流していた。


 そうだ、そうだった。








 俺はまだ、死んだ両親のために泣いていなかった。

 







 
 ■




 その後の事は、深く語るまい。
 ただ俺が泣いただけだ、涙を流しただけだ。
 それを星空家の方々に慰められて、また凄く泣いた。それだけ。 


 星空家の方々との晩御飯を終え、俺は星空の部屋に案内された。


「それでは改めまして、星空みゆきです」


「グズッ… 騎士裂きしざ銀時ぎんときだ、あれ?なんか違う」


「……キャンディくるぅ」


「「「よろしくお願いします」」くるぅ…」


 俺と星空と非実在動物は深々と頭を下げて挨拶した。
 挨拶って大事だよね、魔法の言葉で楽しい仲間がぽぽぽぽーん。
 ねぇ知ってる? 八つ裂きって挨拶代わりにもなるんだよ? ぽぽぽぽーん。


「……すまんな、星空。まさか、あそこで泣くとは思わなかった。凄く恥ずかしい」


「…ううん、いいの。それに泣く事は全然恥ずかしい事じゃないよ!」


「……そうだな、涙は心のハッピーハッピー、ハッピーシャワーだもんな」


「それは忘れてぇ!!」

 
 ぐぐぅ~~~っ、という音で俺と星空の楽しい会話は遮られた。
 誰だ、上映中は静かにしろ。鷹の爪団のマナーPV見てないのか。


「何の音?」


「…きゃんでぃのおなかのおとくるぅ…。みゆき、ひどいくる…。キャンディをほったらかしてごはんたべるなんて…、くるぅ…。」


「あぁ!忘れてたぁ! ごめんキャンディ!」


 座ってお辞儀をした後、非実在動物はそのままカーペットの上にぐったりしていた。
 なんだよ、妖精と名乗るなら花の蜜でも吸ってろよ。ぺっ。ちなみに、花のような星空の蜜を吸うことは俺が、…死ねよ俺。また、いけない想像してしまった。除夜の鐘突いとけばよかった。むしろ俺が突かれろ。ノクターンノベルズに引きずり込まれる前に。

 かと思うと、パッと立ち上がり非実在動物はポーズを決める。


「こんなときはぁ!!キュアデコルのでばんくるぅーーーっ!! …ぎ…ぎんじ、キュアデコルかえすくる…」


 非実在動物は気まずそうな顔で、俺に尋ねてくる。
 いきなり呼び捨てにした上に、命令するとは。


「返してください、だ。非実在動物」


「か…かえしてください、くる…」


「銀次くん…、キュンディをいじめちゃダメだよ?」


「え?いつ俺がいじめた?」


「………えーと」「………それはなのかくる」



 星空が言った意味を、ブトウ糖をケチらず使って思考を総動員して論議を交わしながら、俺はポケットから、怪物を倒して出てきたと思われる苺型のボタンのようなものを取り出して、非実在動物に渡した。


「キュアデコルには、ふしぎなちからがあるくる。みゆき、スマイルパクトをだすくる!」


「出してください」


「だ…だしてくださいくる…、おねがいしますくる…」


 ……え、なんでそんなジト目で見るの星空。死にたくなってきた。
 非実在動物と一緒に見ないで、こらえた涙が溢れそうなの。また泣いちゃう。

 星空はポケットからスマイルパクトと呼ばれる物を取り出し、非実在動物からキュアデコルを受け取って不思議そうな目で眺めた。


「これね! えっと…、これを?」


「デコルをぉー、スマイルパクトにセットす…、してくださいくる!」


「はい、良く出来ました」


 ちゃんと出来る非実在動物を褒める。さすが俺、懐が超銀河だな。もはや、天元突破?

 星空はスマイルパクトを開いて、苺型のキュアデコルをセットした。
 すると、軽快な音楽と共にスマイルパクトが輝き始める。


『LET’S GO!! I・CHI・GO!!』


 すると、輝く光の中から巨大な苺が出てきた。

 それを非実在動物はあっと言う間に食らい尽くして、ゲップと嗚咽を漏らす。














「ちょっと待て非実在動物、それが世界を救うものなのか。「オプティマァァァス!!」と苺に向かって叫んだら、新しい武器に変形トランスフォームするとか、そんなんじゃないのか」


 膨らませた腹を撫でつつ、キリッとした顔でこちらを向く非実在動物。


「ぎんじのいうことは、よくわからないくる。でも、キュアデコルはとってもだいじなものくる! しかもぉ!このキュアデコルをあつられるのは5にんのプリキュアだけくる!」


「「5人の…、プリキュア?」」


 また声重なっちゃった。ここまで来ると恥ずかしい。
 さっきのも相まって恥ずかしい。
 いや、ていうか。


「ええ!? プリキュアって他にもいるの!? すっごぉぉーーーいぐえっ」


 星空は驚きの余り、万歳したまま後ろに倒れて頭を打った。
 「ぐああ……」と声を上げて、頭を抱える星空。


淑女レディに対するマナーがなってないな、非実在動物。おしおきだべぇ」


「い゛い゛い゛い゛い゛!!」


 とりあえず、あきらかに非実在動物の目の先には星空のおパンツ様が見えるので顔面をアイアンクローしておく。非実在動物の癖におパンツ様を拝むとは何様だ。妖精だからと言って容赦しない。星空のおパンツ様を拝む事がどれだけの罪だと思っているんだ。減るもんじゃなし、とか言いたいのか。減るぞ、お前の命が。たった一つの命を捨てても、生まれ変わって不死身の身体にはなれないな。非実在の悪魔を叩いて壊す、俺がやらねば誰がやる。もちろん、八つ裂きも忘れない。


 しかし、プリキュアは複数いるのは知っていたが、まさか5人とは…。
 妹が小さい頃に仕方なく一緒に見ていたけど、プリキュアも仮面ライダーみたいに増やさないと大変なんだなぁ…。まあ、その方がドラマも深まっていいのだが。仮面ライダークウガは良く一人だけで回していたものだ、メインライダーの荒川稔久さんって凄いな。まあ、多かったら多いで大変なんだけども、劇場版で消化したりするし。仮面ライダー龍騎の劇場版は連れてってもらうなかったんだよなぁ…。


「ふむ…、プリキュアが星空だけじゃ、まだ不安だな。他のメンバーも早く見つけないと」


「そ……そうくる……、はやくみつけないと、くる……」


「え? 銀次くん、プリキュアになるんじゃないの? ていうか私だけじゃ不安だなんて、失礼しちゃうなぁ。はっぷっぷーぅ。」

















「……ちょっと待て星空。俺もプリキュアになるのか」


「だって銀次くん、スーパーヒーローが好きなんでしょ? 世界を守るスーパーヒーロー!!銀次くんならきっと似合うよ!!」


 待って、待ってくれ、待ってください。
 そんな輝いた目で俺を見ないでください。サムズアップしないでください。
 くっ、星空かわいいな。

 いや、ていうか。


「いや、確かに俺は日本のスーパーヒーローであれば、どんなご当地ヒーローであろうとホイホイついてく、純度の高いニチアサキッズだけども。ベルトなりブレスレットなりカードなり携帯電話なりカードなり音叉なりカブトムシなり電車のパスなり蝙蝠なりカードなりUSBメモリなりメダルなりスイッチなりを与えられれば、人々の平和と笑顔のために悪・即・やつざきだけども。ごめんなさい、プリキュアだけは勘弁してください」


「…キャンディとしても、そうしてくれるとたすかっぐるぅ!?」


 やかましい非実在動物が喋るので、口に手を突っ込み舌を摘んでコリコリ。


「えぇーーーー!?なんでぇ!? ていうか、キャンディをいじめちゃダメだってば!」


 なんでと言われても。女児向けのアニメ番組に男が参入してどうする。どこぞの木星みたいに大きなお友達に叩かれるのがオチだろうが。このままだと星空が「糞ビッチ乙」とか言われてしまう……。まあ、そんな事言う、お友達は、八つ裂きに、して、殺る、がな。


「なんだ、その、あれだ。俺としてはヒーローになるからには仮面が欲しいわけで、その、えと、あの、紙粘土を持って目を輝かせないでください。うん、そのだな、えーと、ほら、プリキュアって名前は響きが女の子っぽいから、多分、みんな女の子なんだよ。うん、キュアナイト? うわぁ、さすが星空、いいセンスだ。俺も「笑顔を護る宿命の騎士、キュアナイト」って感じの登場シーン考えちゃったけど、も、うん、なんだ、えーと、これパクりになっちゃうから、はい、そう、うん、ごめんなさい、「はっぷっぷーぅ」で勘弁してください、俺は、プリキュアにはなれません、なりません」



「むううぅーーーーーっ!!」



「やるぜ、プリキュア。俺も男だ。スーパーヒーロータイムを愛するニチアサキッズだ。遂に、先輩の方々に恩を返す時が来た。『悪につるぎ、心に笑顔。幸福を護る正義の騎士、キュアナイト』。これを俺の決め台詞として、星空と一緒に戦う。星空、一緒に世界を護ろう」



「え゛え゛え゛え゛え゛えぇぇぇぇぇぇッ!?」


 うるさい非実在動物、俺はやると決めた事はやる男だ。
 そのやかましい舌を引っこ抜くぞ、そして八つ裂き。ネギ塩タン。
 星空の赤く膨らむほっぺと、涙の前では誰もが無力なのだ。



 
 ■




 やっちまったあああああああああああああああああああ!!!!!!!


 人生で使う「!」を全て使って、俺は心の中で絶叫をした。


 あの後、「一緒に頑張ろうね!!」と今朝方したフォーゼ式握手を星空から交わされたので、今日の所は帰る事にした。星空家の方々にもお礼を言い、星空宅を後にする。「送っていくよ?」と親御さんに提案されたが、途中で用事があるので断った。俺の冷蔵庫空っぽだったし。


 ……まあ、一応しようと思えば出来ないってわけじゃないんだよなぁ…、プリキュア。
 世界のために八つ裂きにするべき老害からチート貰ったし。制限付きだが。

 まだチート能力が覚醒した、という感覚は俺にはない。
 制限がなければ、「世界を征服できる」とも言っていた。
 端的に言えば、俺のチートは「世界の半分くらいなら行けるんでね?」という感じだろう。

 ……キュアナイトかぁ…。
 格好いいけど、ゴセイナイトだよなぁ…。


 妹の行く末が描かれた漫画の入手。
 星空の援護。
 プリキュアへの変身。
 怪物との戦い。
 キュアデコルの回収。
 プリキュアのメンバー探し。


 優先順位を並べるなら、こんな感じだろうか。
 転生初日でやる事が一杯だ。

 ……だが、まずは出来る事からやろう。















 俺は本屋へと向かった。

運命石の扉(シュタインズ・ゲート)
ゲーム・アニメ等で話題になった『Steins;Gate』の主人公、マッドサイエンティスト、鳳凰院凶真ほうおういんきょうまこと岡部倫太郎が選択すべき事象に直面した際に呟く言葉である。造語。厨二病全開な言葉だが、これが後々の展開の伏線となっている。岡部倫太郎の不屈の精神はスーパーヒーロー達とも対等に張り合える程に強く。俺もこのアニメで諦めない事を改めて学んだ。でも、星空が関西弁をプリキュアにしようと提案していたので、八つ裂きは諦めるべきだろうか。うーん。


“FINAL FORM RIDE.”
仮面ライダーディケイド・ディエンドが使える必殺技の一つ。主役の仮面ライダー達を容赦なく変形させる、ニチアサキッズが習得するには、余りに恐れ多い技である。変形後の姿は、その仮面ライダーに縁のある姿となる。もちろん、スーパーヒーローを愛する者として、玩具はフルコンプリートしてジオラマを製作したのが、気の利かない老害によって消滅した。さすが汚いな老害汚い。汚物は八つ裂きだ。


“マジョーラ”
仮面ライダー響鬼のコスチュームで初めて使用された塗料である。これの塗料を使用する事によって、綺麗な玉虫色ができ、光の当たり方や角度を変えるだけで、様々な色が見えて綺麗。仮面ライダーカブトや、仮面ライダー電王でも使用された。今なら二つで5万ペソ。カード払いも可能である。


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