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原発 圧力抑制室の映像公開

3月15日 12時13分

原発 圧力抑制室の映像公開
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東京電力福島第一原子力発電所で14日に初めて行われた、格納容器の下部にある圧力抑制室付近を調査した映像が公開され、3号機では、圧力抑制室のある部屋の扉が変形して開かなくなっている様子などが確認されました。

調査は、今後の廃炉作業で必要になる溶け落ちた燃料の取り出しに向けて、格納容器や圧力抑制室の損傷状況などを確認するため、14日、2号機と3号機の原子炉建屋の地下に作業員が入って行われ、その映像が公開されました。
このうち3号機では、圧力抑制室のある部屋に入ろうと、作業員が入口の扉を開けようとしましたが、変形して開かず、足で蹴っても動かない様子が確認されました。
東京電力は、水素爆発の影響で圧力がかかり、扉が変形したものとみています。
一方、2号機は扉が開いて、作業員が放射線量を計測する様子が確認できましたが、映像は不鮮明で、中の詳細は分かりませんでした。
今回の調査では、2号機、3号機共に、原子炉建屋の地下に6メートルほどの高さまで汚染水がたまっているのが確認されましたが、肝心の圧力抑制室の詳しい状況は分かりませんでした。
また、2号機では、圧力抑制室のある部屋の中で、最大1時間当たり160ミリシーベルトが計測され、この値はおよそ20分で作業員の年間被ばく限度の50ミリシーベルトに達します。
東京電力は、今後、ロボットを使った調査を検討することにしています。