東日本大震災から1年がたったのに合わせて、韓国では、世界各国に先駆けて被災地で捜索活動にあたった救助隊や募金活動を展開した赤十字社などに、日本政府から感謝状が贈られました。
感謝状の贈呈式は、ソウルの日本大使公邸で14日夜行われ、日韓両国のおよそ130人が出席しました。
式では、まず東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげたあと、武藤正敏大使が「韓国の国民の支援は日本人にとって大きな励みとなり、受けた好意は一生忘れることはない」と謝意を述べました。
続けて世界各国に先駆けて被災地入りし、捜索活動にあたった韓国の救助隊や、日本円でおよそ70億円の義援金を集めた韓国の赤十字社の代表などに感謝状が手渡されました。
最後に先月、宮城、岩手、福島の3県を訪れた韓国の大学生が、被災地で多くの人が復興に向けて取り組んでいる現状を紹介するとともに、「被災した人たちが一日も早く元の生活に戻れることを祈っています」と述べました。
韓国では、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響などで、去年1年間に日本を訪れた人は、前の年に比べ30パーセント余り減っており、韓国人の観光客をいかにして回復させるのかが課題となっています。
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