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この小説は機動戦士ガンダムSEEDの二次創作です。
ファンフィクションを認めない方、原作こそが神である方、他人の妄想に付き合いたくない方は御注意ください。
第一部  新しき生
01  転生?∪憑依?≒困惑+羞恥(C.E.47年)


 OK、とりあえず、少し落ち着こう。
 ……うん、この際だから、まずは目に見えることだけを受け入れよう。
 とりあえず、知らない天井がそこにあるんだから、言う事は一つだけだ。

あばばぶぶぶぶぶぅ(知らない天井だ)

 おう、言葉が……。


 ……。


 残念なことに、お約束は果たせなかったが、現状を認識する切っ掛けとはなったな、うん。

 まず、先程のお約束の言葉どおりに、今、俺の視野に入る天井は俺の知るもの、つまりは自宅のものではない。
 ついでに言うと、状況の確認をするためにもっとも手っ取り早い手段である、視覚情報はほぼ、天井で固定化されている。

 ……だって、首、動かないんだもん。

 う、うへぇ、自分でもなんだが、だもん、って……。

 キモチワルイ。


 ……。


 と、とにかく、何でかはわからんが、身体は自分の思い通りに動かないし、声もさっきやった通り、上手く発声できない。

 っていうか、今の声って、どう考えても、アレ、だよなぁ。

 うんうん、おかしいなって思ったんだよなぁ。


 ……。


 だぁぁぁぁぁぁぁ!

 いったい、これはどういうことだっ!?

 昨日っ!

 俺はっ!

 確かにっ!

 何時もと同じようにっ!

 倒れ込むようにっ!

 自室の布団でっ!

 眠りについたはずだっ!

 そう、深夜遅くというか日を跨ぐ連勤が、"えっ、労働基準法? 何それ、オイシイの?"ってぐらいに続いて、同じく苦闘する中間管理職たる上司との激烈なやり取りの末、やっとのことでもぎ取った、そう! やっとのことで奪い取ったっ! 久しぶりの休暇を明日に控え、喜びを胸に噛み締めながらっ! そうっ! 喜びを噛み締めながら! 眠りについたはずだ!

 なのにっ!

 この状況は何だぁぁぁっ!?


ふぎゃ(だれか)ふぎゃ(誰かっ)ふぎゃやややあぁぁぁ(説明を要求するぅぅぅ)!!」


 後で、アレこそが魂の叫びと呼ばれるものだと思ったね。

 まぁ、俺の大声を聞いたのか、血相を変えた女性……それがまた結構な美人で外人なお姉さんだった……が視界に飛び込んできて、いきなり、その大きな胸を露出して、目の前に差し出されたのには、非常に驚いた。


 どれくらいかというと魂の叫びが途切れる位に……。


 自然、俺の目は、新雪のような肌の、その形良い男の夢が詰め込まれた乳房と、ちょこんと自己主張をする桜色の乳首に目を奪われてしまう。

 ふっ、俺は健全な男だっ!

 この反応のどこが悪いっ!


「ほら、アイン、もう、大丈夫だよぉ。ほら、ごはん……お乳だよぉ」


 だ、だけど、これから先の展開は、少し、否、かなり、キツイ。

 ……。

 よ、要するに、大の男が、風俗でもないのにっ!

 そう、風俗でもないのにっ!

 その気もないのに、非情な羞恥プレイを強要されるんだぞ?

 これ程の羞恥プレイがって、むぐぅっっ!?



 --しばらくお待ちください--



 新たな世界を切り開かんとする羞恥プレイ、もとい、三大欲求の一つである食欲を満たされた後、綺麗なお姉さんに抱っこされ、優しく背中を叩かれている俺は、満足げにゲップをしている。

 べ、別にとっても暖かくて柔らかかったとか、つい、悪戯心を起こして、歯はないけど甘噛みしてしまい、色っぽい声をあげさせたとか、そんな展開はなかったからな、ほ、ほんとだぞっ!

 というか、脳内で言い訳なんて、今の状況ではそんな馬鹿げたことを考えてる余裕はないはずなんだが……、何故か、この大いなる安心感に包まれていると、馬鹿なことを考えてしまう。


 ……本当に、この安心感は何だろう?


 まるで、昔、幼稚園にもならない頃に、怖い夢を見て、母の布団に潜り込んだ時のような安心感は……。

 ……。

 ……母?

 ……。

 いや、しかし……。

 ……だが。

 ま、まさかなぁ、そんな冗談は……。

 ……。

 そう、冗談だよな、うん、そうだよ、冗談は人間関係における重要な潤滑油だが、こういう場合は、ほどほどにしとかないとな。


 まぁ、恐ろしい考察は破棄して封印。


 でもって、綺麗なお姉さん、うん、ここ重要非常に重要、に抱き上げられて少し広がった視野は、やはり、俺の知っている自室とは大違いだった。

 くっ、どうやら、ここが俺の知る場所ではないことは認めざるをえないようだ。

 だが、俺が何故、こんな形で羞恥プレイを強要されているかの説明にはならない。

 そもそも、大の男が何故にこの小さな器に収まってしまっているのか!

 まったくもって、訳がわからないっ!


ふぎぇ(本当に)ふぎぁぇ(説明をっ)ふげやぁぁぁぁぁ(要求するぅぅぅぅ)!!」


 だが、俺の二度目の魂の叫びは、俺を抱いたお姉さんには通用しなかった。

「んふぅ。……あら、あらあらあら、今度はおトイレかしらねぇ」

 ちょぉ、まっ……。



 --しばらくお待ちください--



 ……。


 一言で言うとな、換えられてしまった。


 ついでに添えるとな、綺麗なお姉さんの艶やかな手で秘部を護る布が剥がされて、大事な所を曝され、ゆっくりじっくりまじまじと、見られてしまった。


 しかも……。


「ぷふっ、……あらあら、まだまだ、ちっちゃくて、かわいいものなのねぇ。うふふ」


 おう! じーざす!


 かみは、いずこっ!


 なんて、いうか、じょう、きょう、を、はあく、する、まえ、に、こ、こ、ろ、が、お、れ、る。


 ……もう、だめ、ぽ。


 きょ、うは、もう、ね、る。


「あら? うふふ、おやすみなさい。……わたしのかわいい、アイン」
10/02/24 サブタイトル表記を少し変更。
10/08/31 サブタイトル表記を変更及び内容の加筆修正。
11/02/14 表記修正。
11/02/27 表記修正。
11/12/23 誤字修正。


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