ニュースランキング

'12/3/16

架線断線は摩耗や腐食原因


 広島電鉄(広島市中区)は路面電車の架線が1、2月に相次いで切れた事故の原因と対策をまとめた。部品の摩耗や腐食が原因で、類似箇所の部品を取り換えるなどした。15日、中国運輸局に最終報告書を提出した。

 広電によると、1月に断線した部分の架線の直径は約7ミリ。別の架線や電車のパンタグラフとの接触により、新品時の約12ミリからすり減っていた。低い気温で架線が縮んだことも要因とみている。

 2月の断線は、架線をつる鋼鉄線が切れた。架線に電気を送る電線を支える部品が漏電による腐食で折れ、鋼鉄線に電気が流れて一部が溶けた。

 同社は架線が交差する部分について、今後は直径8ミリをめどに交換する。




MenuTopBackNextLast