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'12/3/15

復興フェリーの絆に感謝状



 東日本大震災の被災地で復旧資材やがれきを運んだ江田島市のフェリー、ドリームのうみ(397トン)の帰港式が14日、同市能美町の中町港であった。市職員や自治会役員ら約50人が出席。のうみが果たした役割の大きさを胸に刻み、あらためて被災地に思いをはせた。

 船上での式には、のうみの貸出先や東北運輸局幹部の姿も。宮城県気仙沼市の気仙沼港と離島の大島を1日8往復、約10カ月間運航した船は現地の人々を勇気づけたとして、同運輸局海事振興部の佐藤健彦部長が、田中達美市長に感謝状を手渡した。

 続いて、貸出先の大島汽船の白幡昇一社長が「のうみはわが子同然。快く貸していただいた江田島市の皆さんにあらためて感謝します」と頭を下げた。大島住民が書いたお礼の寄せ書きや、現地で盛んなマグロはえ縄漁の浮きとして使うビン玉100個も江田島市に贈った。

 田中市長は「一日も早い復興を願うとともに、のうみを通じて生まれた島同士の絆を大切にしていきたい」と応えた。

【写真説明】大島の住民たちが書いたお礼の寄せ書きを手に取る白幡社長(右端)と田中市長(右から2人目)




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