第625号(2010年11月1日発行)
《2010 夏の成果報告》
法学部ケンブリッジ大学夏期法学研修
「英語で『イギリス法』を学ぶ」
法学部2年 西田宗史 |
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私は将来、海外で外国法を学んでみたいという思いがあり、世界的に有名なケンブリッジ大学でイギリス法を学べるプログラムの内容に魅力を感じ、夏期法学研修への参加を決めました。
語学研修のクラスはレベル別に分かれ、15人前後の少人数でした。授業内容は、グループワークやプレゼンテーションなど主にスピーキングに重点を置いた内容でしたが、リーディングやリスニングも行ったので、全体としてバランスのとれた内容でした。また、語学研修のクラスは、法学部生のみならず、他学部生もたくさん参加していたので、交友関係も広がりました。
このプログラムのメインである法学研修では、法律用語や法体系、裁判所の仕組み等、イギリスの法学部生が1年次に学ぶイギリス法の基礎について学びました。イギリス法は判例法主義であるため、日本と違って条文の解釈のようなことはせず、判例を多く見ていきましたが、いずれもとても興味深いものでした。授業の進め方は、一方的に知識を与えられるのではなく、小グループを作り、話し合った上での答えを求める「一緒に考える」形式であったので、理解しやすかったです。また、フィールドトリップの一環としてロンドンを訪れた際には、ビッグベンで知られているイギリスの国会議事堂であるウェストミンスター宮殿を見学。日本との違いに驚きつつもいい経験となりました。プログラムの最後には、実際の衣装を着て、実際に使われていた裁判所を用いた模擬裁判を行いました。模擬裁判では、弁護側と検察側に分かれ、お互いのグループ内で話し合い、課された事件について争いました。
ケンブリッジ大学という恵まれた環境で勉強できたことやイギリスの文化に触れたこと、優しいアシスタントや共に中身の濃い1カ月間を過ごした仲間に出会えたことなど、この夏は、私にとってかけがえのないものになりました。
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