現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 裁判
  5. 記事
2012年3月11日13時15分

印刷印刷用画面を開く

mixiチェック

このエントリーをはてなブックマークに追加

調書は不自然、少年「無罪」 宮崎家裁の無免許幇助事件

 友人が無免許と知りながらバイクを貸したとして、道路交通法違反幇助(ほうじょ)の非行内容で家裁送致された宮崎県内の少年(18)に対する少年審判で、宮崎家裁が先月、刑事裁判の無罪にあたる不処分の決定をしていたことが分かった。少年が容疑を認めた捜査段階の供述調書について、家裁は「内容が不自然。信用できない」と結論づけた。

 付添人の弁護士によると、少年は当初否認していたが、県警の捜査員から「早くしないと終わらない」などと言われ調書に署名した、と訴えたという。

 弁護士によると、少年は昨年9月30日、父名義のバイクを友人に貸した。この友人が同日、宮崎市内で道交法違反(無免許運転)の疑いで検挙され、少年は幇助容疑で10月3日に県警から任意で取り調べを受けた。その際、捜査員は「友人が免許を持っていないと知りながらバイクを貸した」などと、少年が容疑を認める内容の調書を作成したという。

購読されている方は、続きをご覧いただけます

PR情報
検索フォーム

おすすめリンク

少年でも凶悪犯罪の重大さが重視される流れを加速させ、大きな影響を及ぼしそうな今回の判決について考える。

市民が裁く陪審制が根付く米国。「見える刑事司法」はどうのように機能しているのか。

なぜ学校は児童を守れなかったのか。助かった教員や生徒、保護者の話から明らかになるあの時。


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介