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【プロ野球】

巨人 打ち勝ったけど… 喜べぬ4失策

2012年3月15日 紙面から

オリックス−巨人 3回裏、後藤の打球をエラーする村田=京セラドーム大阪で(横田信哉撮影)

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◇巨人 6−4 オリックス

 巨人は不振の坂本の一発を含む13安打と低調だった攻撃が活発になった。開幕投手が有力な内海は6イニング4失点と乱れた。オリックスの西は5回途中まで投げ3失点と制球に不安を残した。途中出場の駿太が安打と盗塁でアピール。

   ◇

 一難去って、また一難だ。独走Vをもくろむ原巨人に新たな死角が露呈した。前日までの深刻な貧打こそ解消したものの、今度は守乱の連続。内野を中心に4失策を記録して投手の足を引っ張った。

 3回1死。無難な立ち上がりを見せていた内海に災難が降り掛かった。川端の打ち取った当たりの遊ゴロを坂本が一塁に悪送球。2死無走者となるはずが、一転してピンチに。さらに2死一、二塁から後藤の三ゴロでチェンジと思いきや、今度は村田が捕球できず。結局2死満塁から李大浩に2点適時打を許した。

 4回も無死一、三塁から川端が遊ゴロ。併殺のはずが、二塁ベースカバーに入った寺内が送球をお手玉。エラーこそつかなかったが、併殺を完成することができなかった。

 負の連鎖はまだ続いた。6回無死一塁。T−岡田の投ゴロはおあつらえむきのゲッツーコースのはずだったが、遊撃・高口の一塁送球がそれてアウトは一つだけ。さらに続く伊藤の当たりを途中出場した三塁・仲沢が捕球エラー。失点につながらなかったのが不思議なぐらいだった。9回には3番手・山口が投ゴロを処理ミス。何とか勝ちはしたものの、最後まで締まりのない試合展開。原監督は「しっかりとした守備をしてもらわないといけない」とおかんむりだった。

 指揮官に前日「オーダーを組んだ私が恥ずかしい」とまで言わせた打線は坂本、ボウカーに一発が飛び出すなどオープン戦最多の13安打6得点。亀井、大田、隠善ら脇役たちもしっかりと自分の仕事をこなしただけに、余計にちぐはぐさが目立ってしまった。開幕まで残り約2週間。立て直すための猶予はもうそれほどない。 (臼杵秀之)

 

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