炭酸飲料などを製造・販売する米コカ・コーラと米ペプシコは、発がん性が認められた化学物質を含むカラメル色素が、コーラやペプシに基準値以上入っている問題を受け、これらの製法を変えると明らかにした。AP通信が伝えた。
報道によると、米カリフォルニア州の法律では、カラメル色素に含まれていて、発がん性が認められる化学物質4-メチルイミダゾール(4-MI)の1日当たりの摂取量を29マイクログラムと定めた。しかしコーラやペプシの1缶(約355ミリリットル)に含まれる同物質量は、基準値の3倍超である100マイクログラム以上となっている。
これを受けて、カリフォルニア州で販売されるコーラとペプシはすでに、カラメル色素の含有量が少ない新しい製法で作られている。両社は順次、コーラやペプシの製法を新しいものに変えていく方針だという。なお、製法が変化しても、味には影響ないという。
米消費者団体CSPI(公益科学センター)は今月5日、食品・飲料製造業者に対しカラメル色素の利用を禁止するよう米食品医薬品局(FDA)に陳述書を提出していた。
FDAの広報担当、Doug Karas氏によると、「1日1,000缶以上」の炭酸飲料を飲まなければ、がんにつながることはないという。
(Photo: ロイター)