把瑠都“迷った”痛恨の1敗…風呂場で「あー!」
スポニチアネックス 3月15日(木)7時2分配信
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初黒星を喫した把瑠都は一礼して引き揚げる |
横綱昇進を目指す大関・把瑠都が次期大関候補の関脇・鶴竜に寄り倒されて初黒星を喫した。立ち合いの迷いから、相手のスピードに翻ろうされて完敗。相撲協会幹部は13勝以上の優勝を昇進の条件としており、序盤の1敗で綱獲りは一気にピンチを迎えた。横綱・白鵬は時天空を豪快なすくい投げで退け、初日から4連勝。全勝は白鵬、日馬富士、鶴竜に平幕の高安を加えた4人となった。
痛恨の1敗を喫した把瑠都は左膝から崩れ落ちると天を仰いだ。「3日目までが大事」と話していたが、そこを乗り切った先に待っていた大きな大きな落とし穴――。顔をしかめながら花道を引き揚げ、支度部屋の風呂場に直行すると「あー!」と叫んで悔しさをあらわにした。
「組みにいったらよかった」と振り返った立ち合いに迷いがあった。相手は3場所前に“変化”で敗れた鶴竜。本当は一気に「突き放したかった」が「足が前に出てない」。まんまと懐に入られ、相手得意のもろ差しの形にされると土俵上をグルリグルリと2回転。一度は体が離れたが再び2本差されて、そのまま寄り倒された。
初日からの3日間は重圧を感じさせない迫力満点の内容だった。大関候補とはいえ、序盤での1敗は印象も良くない。北の湖理事長(元横綱)は昇進の条件について「13勝以上の優勝」と既に明言。昇進問題を預かる審判部の鏡山部長(元関脇・多賀竜)も理事長に同調した上で「もう落とさない気持ちでいくしかない。上の対戦が残っているから大変だよ。厳しい」と大ピンチを強調した。綱獲りに暗雲が立ちこめるなか把瑠都は必死に冷静さを繕い、帰り際には「頑張ります!」。帰りの車の助手席では報道陣に向かって手を振った。だが、最後まで“自分らしく”明るく努めたことが、確かな焦りを感じさせた。
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最終更新:3月15日(木)7時2分
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