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最終更新:2012年3月15日(木) 9時4分

米韓FTAが発効、韓国では反対集会も

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 アメリカと韓国のFTA(自由貿易協定)が15日に発効しました。韓国政府は「世界最大の消費国であるアメリカの市場を先行して獲得するチャンス」としています。

 米韓FTAの発効により、両国では5年以内に工業品目の95%余りの関税が撤廃されます。また、アメリカ市場で存在感を増す韓国車の関税は4年後に一括撤廃され、韓国でのアメリカ車の関税は直ちに半分に引き下げられるということです。

 農業分野では、コメはFTAの対象から除外されましたが、牛肉は15年後、豚肉は10年後に関税が撤廃されるため、韓国の畜産農家にとっては大きな打撃につながるものとみられています。

 一方、発効を翌日に控え、ソウル中心部では米韓FTAに反対する市民集会が開かれました。韓国政府は「アメリカとのFTAで今後10年間に35万人の雇用創出が見込まれる」としていますが、来月の総選挙を控え、野党からは再交渉を求める声も上がっています。(15日01:09)

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