笑顔を見せながら練習する闘莉王(左)と増川=トヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは17日にFC東京戦(味スタ)を迎える。開幕連勝のカギはFC東京のFWルーカス(33)対策だ。J1通算70得点のうち、カード別ではグランパス戦で最多の7得点を稼ぎ出している。闘莉王を中心とするDFラインが、“天敵”封じへ結束する。
この男を抑えずして勝利はあり得ない。開幕白星発進したグランパスの前に“天敵”ルーカスが立ちふさがる。04年から足掛け9年でJ1、J2通算224試合に出場。日本のサッカーを熟知し、厄介なことにグランパスを得意にしている。FC東京、G大阪(08−10年)で合わせて7得点。敵地・味スタでは4点を献上している。
DF闘莉王は「いい選手だよ。パスもできるし、オレが好きなタイプの選手。FC東京はいい補強をしたね」。最大級の賛辞で警戒感を示した。
速さ、高さ、技術を高次元で兼ね備えているのがルーカス。今季開幕の大宮戦では弾丸ミドルでFC東京を勝利に導いた。調子も良さそうなだけに、今のルーカスを封じるのは簡単ではない。
DF阿部は対策をこう語る。「なるべく密着マークして、自由にさせないようにしたい。離したらシュートを打たれる」。タイトなマークでルーカスの自由を奪うのが大前提だ。
さらにDF増川は「FC東京は速いボール回しでリズムをつくり、スペースをついてくる。ルーカス個人を抑える前に、そのサッカーをさせないことが大切」と言う。チーム全体で相手にプレッシャーをかけ続けることが、ルーカスに仕事をさせないことにつながる。
昨季はリーグ2位の失点の少なさを誇ったグランパス。鉄壁の守備でルーカス封じというミッションを完遂し、白星を並べたい。 (木村尚公)
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