遼　相手は天才２１歳コンビ

　【パームハーバー（米フロリダ州）レイ・デイビス】石川遼（２０）＝パナソニック＝が出場する米男子ツアー・トランジションズ選手権（１５日開幕）の予選ラウンド組み合わせが１３日発表され、遼は次世代の旗手として話題のＢ・コーリー（米国）とＴ・ルイス（英国）と同組となった。プロの経歴は遼の方が長いが、昨年ブレークした“成長株”の２人を相手に気合十分だ。

　ともに昨年プロに転向した２人とのペアリング。経歴で勝る遼が、注目の２１歳コンビを相手に気合を入れ直した。

　「僕は相手が年下だとしても上から見ることはない。スキができるので。ルイスもいかに完成されたプレーをするかは分かっている」

　ルイスは昨年の全英オープンで初日首位発進して世界に衝撃を与えた。昨年１０月にはプロ転向３戦目で欧州ツアーで優勝した若き天才。コーリーは昨年の米ツアーでは８試合中７試合で予選を突破。プロ１年目でシード権を獲得したスーパールーキーだ。

　先週は緊急参戦したプエルトリコ・オープンで自己最高の２位。この日も多くの選手から祝福を受けたが、「今週は先週と芝質も違う。あんなにうまくはいかない」と油断はない。過去３年で予選落ち２度と苦手のコースだけに「ティーショットの精度が試される」と気を引き締めた。

　この日の練習ラウンドでは１８ホールを回った後も入念にパットをチェック。「（予選落ちした）１年前より全体的に良くなっている。コースに出れば誰が相手でも勝つんだと思ってやりたい」。欧米の新星とのペアリング。“注目トリオ”の１人として、日本の２０歳が実力を見せつける。