JENESYSというプログラムがある。日本語の名前を21世紀東アジア青少年大交流計画というが、日本と東アジアの青少年の交流を促進するプログラムである。
2007年度から2011年度までという5カ年計画で、今年度も終わろうとしているので果たして来年も行われるのか分からないが、今回はこの計画に関して紹介してみたい。
39カ国6000人を日本に招くプログラム
モンゴル帝国建国800周年記念イベント(2006年)でお披露目されたチンギス・ハンの巨大な像〔AFPBB News〕
このプログラムではASEAN(東南アジア諸国連合)をはじめ現在は39カ国から6000人ほどの青少年を日本に招いている。
モンゴルからも毎年100人が招かれていたが、もっと珍しいのは、キリバス、クック、サモア、ソロモン、ツバル、トンガ、ナウル、ニウエ、ニュージーランド、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、フィジー、マーシャル、ミクロネシアといった太平洋の南の島々から来ている人たちもいることである。
主にこのプログラムで招かれるのは高校生であった。その後、紆余曲折あって、部分的に大学生や35歳までの若手の専門家が呼ばれることもあったが、モンゴルからはこの5年間で合計500人、そのうちの400人近くは高校生であったと思う。
高校生には、日本の高校生との交流や大学参観、専門家には対応する機関との交流する機会も与えられているが、観光地をめぐり、博物館などを見学し、時間に余裕があるときには、買い物を楽しんでいたようである。
プログラムを見る限り、これは「修学旅行ではないか」という風にも見える。このようなことを、わざわざ税金を使ってやる必要があるのか、と思う向きもあろうが、以下に語るように、日本に来るのが大きなイベントであった時期も、そして豊かになってから後も、意義は違えど重要なのだと考える。
今年で40年目になるが、1972年にモンゴルと日本が国交を結んで以来、細々と続けられていた交流が、1990年代の民主化でようやく盛んになり始めるころ、モンゴル人にとって日本に来るというのは大きなイベントだった。
親戚中からお金をかき集め、日本製の(中国製と書かれたものは避けられた)テレビやビデオデッキなどを買って帰っていた。JICAなどの公的機関を通して長期間滞在する研修生などは、できるだけお金を日本で使わずに貯め、自国に帰って大きなものを買うといういわゆる「貯蓄型」研修生のタイプにモンゴルも当てはまっていた。
最近はモンゴルもずいぶん生活水準が上がってきている。生活費も日本の半分かそれ以上になっているようである。
もう、日本で一生懸命貯めて、モンゴルで大きなものを買うということはできなくなってきているためか、いま来ている研修生は、日本でもらったお金を日本でパーッと使ってしまう傾向にあるようである。
場合によってはモンゴルから持ってきているお金が、いままで予想しなかったような大金であるような場合もある。
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