紙面から(3月12日)/東日本大震災から1年
復興に向かって一歩一歩
2012/03/12
2万人近くの死者・行方不明者を出した東日本大震災の発生から11日で1年を迎えた。 千年に1度といわれる今回の震災により、一瞬にして家族や友人などを失い途方に暮れる被災者にとって、被災地で電力設備などライフラインの復旧に懸命に取り組む関係者の姿勢は、復興に向けた希望の光を少なからず照らし出したのではないだろうか。
電力の復旧により被災地には明かりが灯り、少しづつではあるが町の再建も進められている。 しかし、いまだに多くの人々が仮設住宅での生活を余儀なくされ、また東京電力福島第一原子力発電所の事故への対応も続いており、本格的な復興への取り組みは緒に就いたばかり。 困難の中で力強く立ち上がった復興に向けたこの1年の動きを写真でつづる。
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▽ 2011年3月11日に発生した東日本大震災は、東日本の太平洋沿岸部を中心とした広い地域に大きな被害をもたらした。 写真は、甚大な津波被害を受けた地域に建てられた新しい電柱 (11年5月、福島県南相馬市)
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▽ 深刻な事故に至った東京電力福島第一原子力発電所で働く作業員にあてて、米国カリフォルニアの小学生から届いた励ましと感謝の絵手紙 (11年3月)
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▽ 巨大津波に襲われ、冷却機能が失われた東京電力福島第一原子力発電所は原子炉建屋の水素爆発に至り、放射性物質が大量に放出されるなど深刻な事故となった。 事故の完全収束に向けた懸命の作業が続いている (12年1月、東京電力提供)
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▽ 地上13メートルの津波が襲った東北電力の原町火力発電所では、 「不屈と前進」 を胸に、一日も早い運転再開に向け作業が続く (11年11月、福島県南相馬市)
紙面から(3月12日)/東日本大震災から1年
復興に向かって一歩一歩
- 2012/03/12
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