14日午後9時5分ごろ、千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6.1の地震があり、▽千葉県銚子市と茨城県神栖市で震度5強を観測したほか、▽震度5弱を千葉県旭市と茨城県日立市で観測しました。
また、水戸市や千葉市中央区、栃木県真岡市、埼玉県宮代町、それに福島県玉川村などで震度4を観測し、東京・中央区や品川区、神奈川県横浜市中区、新潟県南魚沼市、それに山梨県忍野村などで震度3を観測しました。
このほか、東北と関東甲信越、静岡県の各地で震度2や1の揺れを観測しました。
この地震で多少の潮位の変化があるかもしれませんが、被害の心配はありません。
気象庁の観測によりますと、震源地は千葉県東方沖で、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定されています。
また、気象庁は、観測データを分析した結果、震源の深さを10キロから15キロに修正しました。
この地震で、震度3を観測した千葉県木更津市の消防本部によりますと、長須賀地区に住む69歳の女性が自宅で寝ていて携帯電話の緊急地震速報のアラーム音を止めようと床に手をついたところ、右手首を骨折したということです。
女性は病院で手当を受けて帰宅したということです。
震度5強と5弱を観測した自治体では、ビルのガラスが割れるなどの被害が出ています。
震度5強を観測した銚子市によりますと、銚子市竹町で倉庫の2階部分のモルタルの壁がはがれ落ちたほか、中央町でビルの1階部分のガラスが割れるなどあわせて3棟の建物で一部損壊の被害がありました。
また、銚子市榊町と前宿町、それに柴崎町で住宅の石造りの塀やブロック塀が倒れる被害が3件あったということです。
これまでに市内ではけが人の情報は入っていないということです。
また、同じく震度5強を観測した茨城県の神栖市では、コンビニエンスストアの瓶が倒れて割れたり、ホテルのエレベーターが停止し一時、中に閉じ込められたりしましたがけが人の情報は入っていないということです。
気象庁の永井章地震津波監視課長は、記者会見で「今回の地震は去年の巨大地震の余震と考えられる。地震活動は活発で、今後、1週間程度は震度4前後の余震が続くおそれがあり、注意してほしい」と話しました。
また永井課長は「夕方に三陸沖で起きた地震との関連は分からない。ただ、巨大地震の震源域とその周辺での地震活動は活発で、年単位で続く可能性がある。特に福島県の沖合や茨城北部から銚子にかけての地域では比較的大きな規模の地震が起きているので注意してほしい」と話しています。
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