14日午後4時50分ごろ、甲府市立甲府病院の診療放射線技師長補佐の男性(54)が、山梨県笛吹市内の駐車場に止めてあった車の中で死んでいるのが見つかった。車の中で遺書が見つかり、遺体の状況から、県警は薬物を使って自殺したとみて調べている。
技師長補佐は、放射性物質による同病院の検査で子どもたちが過剰被曝(ひばく)した問題をめぐり、県警の家宅捜索を受け、任意で事情を聴かれていた。
南甲府署によると、県警側はこの日も、技師長補佐を事情聴取するため、午後に笛吹署に来るよう求めていた。技師長補佐は午前に車で自宅を出発したが、予定していた午後2時ごろになっても署に姿を見せなかったという。これまでの任意聴取に対し、過剰投与の理由について「検査が早く終わり、(放射性物質により映し出される)画像も鮮明になる」と説明していたという。