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もんじゅ、数値4時間表示せず ナトリウム漏れ検出器に不具合
(2012年3月14日午後5時46分)
日本原子力研究開発機構は14日、停止中の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉補助建屋で、2次系配管のナトリウム漏れ検出器の数値が表示しないトラブルがあったと発表した。約4時間にわたり漏えいを監視できない状態になり、保安規定で定める運転上の制限を逸脱した。
火災感知器など別の2種類の検出器で監視を続けており、ナトリウム漏れはない。周辺環境への影響もないという。
原子力機構によると、保守担当職員が同日午前10時ごろ、2次系配管の1ループとメンテナンス冷却系にあるナトリウム漏れ検出器計11台で数値が表示されていないと確認した。中央制御室の総合漏えい監視盤でも計測できない状態を確認したため、運転上の制限逸脱を宣言した。
検出器の送風機は動いていたが、検出器の信号を数値に変換する装置が同9時45分ごろから停止していた。午後1時10分に装置を再起動したところ、数値が表示され、監視機能が回復したため、同1時50分ごろ運転上の制限逸脱から復帰した。
同機構は、経済産業省原子力安全・保安院などに報告した。装置に不具合があったかどうかを含め原因を調べている。
もんじゅでは2月にも同系統のナトリウム漏れ検出器を制御する電源盤のヒューズが切れ、検出器が約6時間停止した。