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黒崎播磨社員インサイダー取引疑惑:社員ら容疑で逮捕 不当利益2400万円

 東証1部上場の耐火物メーカー「黒崎播磨」(北九州市八幡西区)社員らがインサイダー取引をしたとして、福岡地検特別刑事部は2日、福岡県苅田町、同社営業企画部マネジャー、秋吉晃男容疑者(51)を金融商品取引法違反容疑で逮捕した。また、知人の北九州市小倉北区、運送関連会社社長、高山豊容疑者(40)を同法違反と組織犯罪処罰法違反の容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は、08年12月~10年2月、投資家向けに公表する09年3月期と10年3月期の業績予想の修正に関して公表前に内部情報を入手し、3回にわたって同社株79万株を売買して約2400万円の不当な利益を得たとしている。高山容疑者は不正な株取引で得た約300万円を知人名義の証券取引口座や銀行預金口座に隠匿したとしている。

 関係者によると、秋吉容疑者は05年から営業企画部(10年までは営業統括部)マネジャーとして、主力製品の耐火物の収益管理を担当し、会社の業績についての情報を把握できる立場にあった。

 黒崎播磨は「社員が逮捕されたことは誠に遺憾」とのコメントを出した。【遠藤孝康】

毎日新聞 2012年3月3日 東京朝刊

 

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