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気象庁 巨大地震と違うタイプ

3月14日 20時24分

14日夕方、三陸沖で起きた地震で、気象庁は北海道と青森県、それに岩手県の沿岸に一時、津波注意報を出し、北海道と青森県の沿岸で最大20センチの津波が観測されました。
今回の地震と津波について、気象庁の永井章地震津波監視課長は、記者会見で、「今回の地震の震源地は日本海溝の東側で、去年3月の巨大地震で余震が起きている範囲の北側に当たる。太平洋プレートという海底の岩盤の内部で、南北に引っ張られる力が働いて起きた『正断層(せいだんそう)』と呼ばれるタイプの地震とみられる」と述べ、去年の巨大地震とは違うタイプの地震だと説明しました。
そのうえで、「去年3月の巨大地震との関係は今のところ分からないが、今回の震源地付近では、過去に規模の大きな地震が起きていない。地震活動が終息するのかどうか、注意して監視を続けたい」と話しています。

また、津波のメカニズムに詳しい、北海道大学大学院地震火山研究観測センターの谷岡勇市郎教授は、「去年3月の巨大地震以降、余震が起きている範囲のさらに東の、日本海溝の東側では、津波を伴う大地震が心配されているが、今回の地震はその北の海域で起きた」と説明しています。
そのうえで、「今回の地震は、日本海溝の東側の太平洋プレートと呼ばれる岩盤の内部で引っ張られる力が働いて起きた。日本海溝の東側では今後も大きな地震が起きるおそれがあり、注意する必要がある」と指摘しています。