元同僚に無期求刑 京都地裁、女性薬剤師殺害公判
京都新聞 3月14日(水)23時9分配信
京都市左京区の調剤薬局で昨年3月、管理薬剤師松本千鶴さん=当時(36)=が殺害された事件で、殺人罪に問われた元同僚の無職堤貴顕被告(31)の裁判員裁判の公判が14日、京都地裁(笹野明義裁判長)であり、検察側は「卑劣かつ執拗(しつよう)で残忍な犯行。更生の可能性も乏しい」として無期懲役を求刑した。弁護側は寛大な判決を求め、結審した。
検察側は論告で、無差別殺害を企て、職場で2人きりになった松本さんを襲い、命乞いにも耳を貸さずに刺し続けたと指摘。「被害者の苦痛や絶望は想像を絶し、遺族が峻烈(しゅんれつ)な処罰感情を抱くのも当然だ」と述べた。
弁護側は「事件の背景は分からないが、刑務所に入れて排除するだけでいいのか。社会に再び受け入れる機会を与えられないか考えて」と主張した。
この日は遺族2人が意見陳述した。松本さんの夫彰布さん(32)は「未来を完全に奪われた。極刑を望みます」と涙ながらに訴えた。もらい泣きする裁判員もいた。
検察側は論告で、無差別殺害を企て、職場で2人きりになった松本さんを襲い、命乞いにも耳を貸さずに刺し続けたと指摘。「被害者の苦痛や絶望は想像を絶し、遺族が峻烈(しゅんれつ)な処罰感情を抱くのも当然だ」と述べた。
弁護側は「事件の背景は分からないが、刑務所に入れて排除するだけでいいのか。社会に再び受け入れる機会を与えられないか考えて」と主張した。
この日は遺族2人が意見陳述した。松本さんの夫彰布さん(32)は「未来を完全に奪われた。極刑を望みます」と涙ながらに訴えた。もらい泣きする裁判員もいた。
最終更新:3月14日(水)23時29分
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