03/14 14:31 更新
北九州市の北橋市長は14日、東日本大震災の被災地の「がれき」に対し、安全に処理できるかが受け入れのかぎとして、結論まではまだ時間がかかると述べました。14日午前10時から行われた定例会見で、北橋市長は「現在の国の安全基準は、国民の納得が得られていない」とし、「15日、市の職員を派遣させる宮城県女川町での環境省の説明会で、がれき処理の新たな基準が示されるのか注目している」と述べました。岩手・宮城・福島3県では、およそ2250万トン余りのがれきが発生し、1年経った今でも6%余りしか処理が進んでいません。こうした中で12日、市議会が全会一致で「がれき」受け入れを市に求める決議が可決されました。北橋市長は「復興への思いは議会と同じ」としながらも、安全基準について専門的知見者からの意見を聞くなど精査するには時間が必要と受け入れに慎重な姿勢で臨むとしました。