何かいい仕事ないかなぁ・・・ そんな思いでインターネットで求人募集を観ている純也は、ここ二ヶ月仕事をしていなかった・・・ 現在25歳の若者は、大学を卒業して大手の会社に就職が決まったが、わずか一年で会社を辞めてしまった。 純也は今までの人生では常に目立った存在だった。 高校ではテニス部に所属して、県でベスト4まで行き、成績も常に学年で十位以内だったし、背が高く、顔もイケメンだった。 有名大学に進学しても、いつも周りから注目される存在で、サークル活動などもいくつも掛け持ちしていたほどだった。 大学卒業後、誰もが知る大手の企業に就職が決まり、将来は海外で活躍して、人脈を作り、会社を企業して成功者の仲間入りなどと本気で思っていた。 しかし、現実はそんなに甘いものではない。 会社に入ってから、やりたい仕事をやらせてもらえず、自分の考えなど理解もされない会社に嫌気が差してあっさり辞めてしまった。 会社を辞めた後は「ほんとにやりたいことを見つけるために辞めた・・・」と周りにカッコのいいことを言って、バイトをしながら生活していたが、バイトも直ぐに辞めてしまった。 その後もいくつかバイトをしたが、結局続かなかった・・・ 純也は世の中が悪いと、本気で思っていた。 今は親から幾らか仕送りをもらって、適当に暮らしていたが、さすがに少しは働かないとと思いネットで求人募集を探していた・・・ すると、純也の目に一つの求人が目に留まった・・・ 内容は、マジックショーのアシスタント募集だった。30歳までの男性と書いてあった。 珍しい募集だなぁ・・・ 純也はそう思った・・・ 純也は大学でマジックサークルにも参加していたことがあるので、少し興味を持った。 とりあえず、話だけでも聞いてみるか・・・ そう思い携帯電話で書いてあった番号に電話をしてみることにした。 3コールほどして、女性が電話に出た。 思わず純也はドキッとした!! 今まで聞いたことがないくらい澄んだ声、耳に心地よく響き、聞き惚れてしまいそうだった・・・ 「あの、求人募集を見て電話したのですが・・・」 「わかりました。 それでは明日面接に来てください」 女性はいきなり面接に来るよう言ってきた・・・ 純也は驚いた。 しかしなぜか女性の声を聞くと従いたくなる気分がした・・・ 「あの・・・どちらに行ったらいいですか?」 純也が言うと、女性は詳しい住所を教えてくれた。 「わかりました。明日一時にそちらに伺います」 そう行って純也は電話を切ったが、女性の心地よい声の感触がまだ耳に残っていた。 純也は女性の声を聞いただけで、今回の仕事は当たりかも!! などとニヤニヤしながら思っていた・・・ 翌日、教えられた住所に行くと、立派な高級マンションにたどり着いた。 「すごいマンションだなぁ〜・・・」 純也は感心した。 マンションの入り口に入り教えられた番号のインターフォンを押した。 インターフォンから・・・「どうぞ」と女性の声とともにドアが開いた。 純也は中に入りエレベーターに乗った。指定した階に止まりドアが開くと正面に女性が立っていた・・・ 一瞬純也は驚いたが、「あなたが長谷 純也君ね」と女性が言った。 「は、はい!!」 純也は動揺した返事をしてしまったが、それはしょうがない事だった・・・ これほどの美人は今まで見たことがない!! 女性は背が高く、少しウェーブがかったロングヘア、黒を基調としたタイトなスーツに身を包み、膝より10センチ程高いスカートから黒のパンティストッキングを履いた見事な脚線美が見えた。 そして、何とも妖艶な顔。 まるで誘うかのような瞳に赤い口紅が妖しく光る唇に純也の視線は釘付けになってしまった・・・ 「こっちよ・・・」 女性は純也を部屋へと案内した。 後ろから着いて行った純也は女性から放たれる甘い香りにうっとりしながら部屋へと入った。 広いリビングのソファーに座るように言われた純也はすわり心地の良いソファーに腰を下ろした。 「飲みものは何がいいかしら? コーヒー? 紅茶?」 「あの・・・コーヒーで・・・」 純也は申し訳なさそうに言った。 少したって女性がコーヒーとクッキーを持って現れた。 「あんまり緊張しなくていいわよ。 とりあえずコーヒーを飲んでリラックスして」 女性は優しく純也に言った。 「ここは、自宅件、オフィスなのよ。 そうだ!! 挨拶が送れたけど、私はマジシャンの『結城 冴子』よ」 『結城 冴子』・・・ 純也は聞いたことがなかった。これだけの美人マジシャンならとっくに注目されててもおかしくないのにと純也は思った。 「聞いたことないでしょう。 あんまり表舞台では仕事していないのよ・・・」 表舞台で仕事をしていない?? 純也には意味が全くわからなかった。 「あの・・・それってどういうことなんですか?」 純也は冴子に聞いた。 「それは後で説明するわ・・・ とりあえず最初の条件はクリアね。 純也君かっこいいから」 かっこいいと冴子に言われ気を良くした純也は、ショーのアシスタントをするのだからかっこいい方がいいだろうと思っていた。 「さあ、次は一番大事な所をチェックしないとね」 冴子が言うと、一番大事なものってなんだ? 純也は疑問に思った。 するといきなり冴子が両手を純也の目の前に出してきた!! 純也は驚き、冴子の両手を見た。そして冴子の両手が妖しく動き始めた。その動きは不規則に、まるで何かを揉み解すように揺ら揺ら動いていた。 純也は冴子の十本の指が目を通して頭の中を絡みつくような感じがした。 「あなたは私の手から目を離すことが出来ない・・・ 見れば見るほど頭の中が真っ白になっていく・・・」 純也はボーっとしながら冴子の手を見ている。 純也の思考は停止していた。 「見ているととても気持ちが良くて、だんだん眠くなってきたでしょう・・・ 瞼がとてもおもたくなってきた・・・」 純也の瞼は今にも閉じてしまいそうだった・・・ 冴子の手を見ているのがとても気持ちが良い・・・ 「さあ・・・我慢しなくていいのよ・・・ そのまま目を閉じてお眠りなさい・・・」 純也の目がゆっくり閉じた・・・ 頭がガクンと落ちた。 「純也君、私の声がきこえる?」 「はい・・・」 「純也君は私の催眠術にかかってしまったのよ・・・ とても気持ちがいいでしょう・・・純也君は私の操り人形になってしまったの。 私の言うことは何でもきくのよ。 わかった?」 「はい・・・」 「これから純也君のことを調べるから、まず服を脱ぎなさい」 冴子に命令され、虚ろな表情で純也は服を脱ぎ始めた。 全裸にされた純也は、そのまま立つように命令された。 冴子は引き締まり、程よく筋肉がついた純也の身体を感心しながら見ていた。 「純也君、すばらしい身体しているわね。 とても良いわよ」 純也は無反応だった。 「身体は合格よ。 次はオチンチンを調べるわね。 今から私が触ってあげるから、命一杯オチンチンを勃起させるのよ。」 冴子の妖艶な手が純也のペニスに絡みついた。 純也のペニスは見る見る勃起し始め、破裂しそうなほどに膨れ上がった。 「すごいわね、純也君!! こんなに大きくて硬いのは初めてよ」 冴子は純也のペニスが立派なことを喜んだ。 「じゃあ、感度を調べるわね。思い切り感じていいわよ」 そういって純也の勃起したペニスを弄り始めた。 あっという間にペニスの先から大量の先走り汁が出てきた。 くちゅくちゅと淫らな音がペニスから聞こえる。 「あう・・・ああ・・・ううぅ・・・」純也はうめき声をあげ、身体をくねらせよがり始めた・・・ 「ふふ・・・感度もバッチリね。 これなら今度のショーも盛り上がるわ」 冴子は純也のペニスから手を離した。 冴子の手に先走り汁の糸がひいた・・・ 「これで面接は終わりよ。 合格だわ。 今度のショーでアシスタントをしてもらうから・・・ わかった純也君」 「はい・・・」純也は力無く答えた。 「それじゃあ、10日後の午前10時にここにいらっしゃい。 あと、10日後のショーまでSEXもオナニーもしてはダメよ。 たっぷりと精液を溜めてくるのよ。わかった?」 「はい・・・」 「では、これから大切な言葉を言うから良く聞きなさい。『冴子のかわいい催眠奴隷』という言葉を聞いたら、いつでもこの気持ち良い催眠状態になるのよ。いい『冴子のかわいい催眠奴隷』よ・・・わかったわね?」 「はい・・・」 「これで終わりだから、服を着なさい。 それとここであったことは目が覚めたらキレイに忘れてしまう。 ただ面接をうけて、10日後のマジックショーのアシスタントをする事が決まった。いいわね?」 「はい・・・」 純也が服を着終わったら、冴子が部屋の玄関まで連れて行き、「マンションから出たらスッキリとした気分で目が覚めるわ。 それじゃあ10日後に、また会いましょう。」 そういって純也を送った。 純也は夢遊病者のようにフラフラしながらエレベーターに乗り、マンションの外へ出た。 マンションから出た途端、ハッと目が覚めた。 ぼんやりとしながらも、面接が終わって10日後に来るようにいわれた事を思い出した。 だが、何か心に引っかかるものを感じたのだが、それが何なのかはどうしてもわからなかった・・・ 魔術師の罠(2)へ続く |
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