かきの養殖が盛んな福岡県東部の豊前海で、東日本大震災で一時は確保が心配された、宮城県産のかきの稚貝を使って、養殖の準備作業が始まりました。
豊前海では、養殖したかきの今シーズンの水揚げが終わり、次のシーズンに向けて、かきの稚貝を海に入れるための準備作業が始まりました。
このうち、福岡県行橋市の蓑島漁港では、生産者たちが、1センチ前後の大きさのかきの稚貝が付いた、ほたての殻をロープに取り付けました。
このほたての殻を、沖合4キロにある養殖用のいかだに運び、海の中につるして、かきの稚貝を育てます。
豊前海では、養殖用のかきの稚貝の多くを、東日本大震災で被害を受けた宮城県から仕入れていたため、一時、量の確保が心配されましたが、ほぼこれまでどおり、大部分を宮城県から購入できたということです。
生産者の森林保治さんは、「宮城県の生産者の努力で、品質のよい稚貝を確保できました。ぜひ復興に向けて頑張ってほしいです」と話していました。
いかだにつるす作業は来月中旬ごろまで行われ、11月には水揚げが始まります。
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