福井県にある関西電力大飯原子力発電所の「ストレステスト」を検証してきた国の原子力安全委員会は、外部の専門家から意見を聞く会議を13日で終え、近く全国の原発で初めて検証結果を示すことになりました。
「ストレステスト」は、原発の運転再開の判断の前提となっていて、政府は検証結果を踏まえて再開を判断するとしていて、安全委員会がどのような結果を示すのか注目されます。
関西電力が実施した福井県にある大飯原発の3号機と4号機のストレステストの結果を巡っては、国の原子力安全・保安院が「テストの方法は妥当だ」とする評価を示し、原子力安全委員会が、この評価が適切かどうか国として最終的な検証を行ってきました。
安全委員会は、先月下旬から外部の専門家を交えた会議を開いてきましたが、5回目の13日で会議を終えることを決めました。
班目春樹委員長は「ひととおりの意見交換はできたので、今後、安全委員会の責任で結論をまとめたい」と話しました。
安全委員会は、近く全国の原発で初めて検証結果を示すことにしています。
政府は、この結果を踏まえて再開を判断するとしていますが、安全委員会は先月「今回、検証したストレステストの『1次評価』だけでは安全性の評価には不十分だ」という考えを示していて、安全委員会がどのような検証結果を示すのか注目されます。
また、13日の会議では一般の傍聴は別室でモニターを見る形にしたため、傍聴者が同じ会場に入れるよう求め抗議をする場面もありましたが、会議への影響はありませんでした。
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