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2012年3月14日18時15分

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海藻セシウム、数カ月で激減 福島第一から50キロ地点

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 東京電力福島第一原発から約50キロの福島県いわき市の海岸で採れた海藻中の放射性セシウムが、数カ月の間に20分の1〜70分の1へと急速に減っていることが、神戸大などの調査でわかった。海水中の濃度が落ちたためとみられる。16日から京都市で開かれる日本植物生理学会で発表する。

 神戸大の川井浩史教授(藻類学)が、いわき明星大と共同で、いわき市永崎の海藻の放射性セシウム濃度を定期的に調べた。

 乾かしたワカメ1キロあたりのセシウムは、昨年5月は約9500ベクレルあった。それが7月には666ベクレル、9月には479ベクレルと約20分の1まで減った。同様にアナアオサでは5月の約5900ベクレルから10月の80ベクレルまで約74分の1に、アラメでは5月の約1万1千ベクレルから10月の222ベクレルまで約50分の1に下がった。

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