日米両政府は在日米軍再編見直し協議で、2006年に合意した在沖海兵隊の移転規模約8千人のうちグアムへ4700人、残り3300人は日本国内に分散移転せず、ハワイや豪州、米国本土の米軍施設に移すことで基本合意した。米軍岩国基地(山口県岩国市)からも500〜600人がグアムに移転する。13日(日本時間14日未明)に米ワシントンであった外務・防衛審議官級協議で確認した。
関係者によると、沖縄に残る海兵隊は1万人規模とすることを改めて確認。06年の合意ベースで約8千人が海外に移り、グアムには4700人が移転する。ただ、沖縄の海兵隊の定員は06年時に比べ増えており、最終的にグアム以外に移すとした3300人がさらに増える可能性がある。
米側は当初、グアム以外の移転先として岩国基地を打診したが、日本側は「岩国に(移転を)お願いするつもりはない」(野田佳彦首相)と応じない姿勢を表明。米側は岩国基地以外の国内候補の協議も打診してきたが、日本側が難色を示した。