済州海軍基地反対派の神父、異議唱えた中学生を殴る

海軍を「海賊」と表現した漫画を聖堂で配布

異論唱えた中学生を殴打、告訴される

 済州道の海軍基地建設に反対し、海軍を「海賊」と表現した漫画(写真)を配布したカトリック教会の神父が、この漫画の内容に対し異論を唱えた中学生に暴行を加えたとして告訴された。

 警察が13日発表したところによると、京畿道水原市にある聖堂(カトリック教会)の主任神父は今月3日、済州道の海軍基地建設に反対する内容の漫画を配布した。これに対し中学3年生の男子生徒(15)が異論を唱えたところ、神父は聖堂内で男子生徒の肩や腕を手で十数回殴打したため、男子生徒側が9日に告訴したという。

 男子生徒は当時、高校2年の姉や中学1年の妹と一緒に現場にいた。

 問題の神父は、カトリック水原教区の正義平和委員会に所属している。同委員会は先月、海軍を「海賊」と表現し「(政府が)海軍基地の建設に固執するのは、米軍の戦略に基づくものだ」と主張する内容の漫画を制作し、水原教区内の聖堂に配布した。

 男子生徒は警察の事情聴取に対し「神父が『どこでそんな間違った認識を身に付けたのか』と言い、僕を殴った」と話したという。

 男子生徒の母親は本紙の電話取材に対し「息子の腕が赤く腫れていたため、聖堂を訪れ神父に謝罪を求めようとしたが、会えなかった。代わりに応対した別の神父も『あざがないため、殴ったわけではない』『裁判官や検事、警察官に知り合いがたくさんいる』などと、ばかげたことを口にした」と語った。

 聖堂側はこれに対し「神父は男子生徒の肩や腕を軽くたたいただけなのに、男子生徒側がうそをついている。名誉毀損(きそん)容疑で告訴するつもりだ」と主張した。

チョン・ヒョンソク記者
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