ナイキが渋谷の宮下公園の命名権(ネーミングライツ)を購入し「宮下NIKEパーク」として整備する計画に反対運動が起きていた件の続報。昨夕ナイキは「宮下NIKEパーク」の名称を取り下げることを発表した。当初計画通りフットサル場やクライミングウオール施設の整備を含む命名権使用料を負担した上で名称は使わない、という端から見ると奇妙なラインで解決を図るようだ。
読売新聞によるとナイキ側は地域貢献ということで企業名は重要ではない・・・という論理にしたようだがネーミングライツというビジネスモデルからして異例なことは間違いない。着工の遅れやイメージダウンも考慮した苦渋の譲歩だろう。
同公園を巡っては、命名権取得に反対する市民団体が公園内を不法占拠しているとして、同区が先月、テントなどを行政代執行で強制撤去したばかり。このテントなどがあったため、着工が約1年遅れていた。同社では、「命名権取得は地域貢献の一環で、企業名を出すことにこだわりはなかった。多くの人に公園を利用してもらうために新名称は使わないことにした」と説明している。
なお、渋谷宮下公園を巡っては先月「宮下公園ナイキパーク化の行政代執行が実況されている(クリック)」の記事で書いたように反対派の居住に対する行政代執行が行われ、現在宮下講演は厳重に封鎖されている。
「宮下ナイキパーク」来春開園へ-渋谷区が整備概要、利用料など発表
渋谷区は10月4日、「宮下NIKEパーク」開設に向けた宮下公園の整備概要を発表した。
開園から40年以上がたち老朽化が進む園内環境の改善を目指し、命名権(ネーミングライツ)を導入した同園。昨年8月、ナイキジャパン(品川区)に年間約1,700万円(10年)の契約で売却し、今春の完成を目指していたが、路上生活者支援者らで組織する「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」が、「誰もが自由に使えるはずである公園がナイキ1社の商業スペースに変質してしまう」などの理由から同計画に反対。
同区は同会が園内にベンチやテーブルなどを設置していたこともあり、着工を見合わせていたが、「除却を勧告・命令してきたが応じなかった」とし、9月15日には公園の部分閉鎖を行い、同24日に行政代執行を実施。今週中にも整備工事に着工する予定。
広さ1万808平方メートルの細長い立地の同園では、2006年6月に開設したフットサル場やトイレ、外周フェンス、園内灯、ベンチを改修し、樹木の剪定、移植、新植を行うほか、「子どもや若者が楽しめるスポーツ施設」として、スケートボードエリア、クライミング・ウオールなどを新設する。
各運動施設の使用料は、フットサル場=4,000円~7,000円(1面・1時間)、クライミングウオール=一般350円、小中学生200円(2時間)、スケートボード場=一般200円、小中学生100円(2時間)。運動施設の利用時間は22時まで。公園への入場は無料で、通り抜けも可能となる。
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