古里原子力発電所(釜山市機張郡)1号機で先月9日、外部からの給電が12分間止まり、非常用発電機も作動しない事故が発生していた事実が、最近明らかになった。この事故は、原発関係者による機械の操作ミスで起こったという。発電所を運営する韓国水力原子力(韓水原)は、事故発生から1カ月が経過した今月12日、ようやく韓国政府に事故の事実を報告しており、隠蔽(いんぺい)疑惑すら持ち上がっている。
原子力安全委員会は13日「古里原発1号機で先月9日午後8時34分ごろ、発電機保護用電源遮断装置のリレーをテストしていたところ、突然外部からの給電が止まった。非常用ディーゼル発電機すら作動せず、発電所の電源が12分間入らないという事故が発生した」と発表した。安全委は古里原発の稼働を停止させ、詳しい調査を行った。
事故当時、古里原発は核燃料交換のための計画予防整備期間に入っており、原子炉は停止状態だった。しかし、使用済み燃料の貯蔵プールや原子炉にある核燃料は、依然としてかなりの熱を持っており、残熱除去装置を動かしていた。この装置も作動を止めたが、すぐに給電が再開され、大事故につながることはなかった。昨年、日本の福島第一原発で事故が起こったときも、使用済み核燃料貯蔵プールの冷却装置が停電で数十時間止まったため冷却水が蒸発し、核燃料が露出した。