××××先生
×××の判決が確定したと検察から知らせがありました。××××の××を通じて私は、ニキさんご自身が公表を控えている情報を先生が民事の際の示談と引き換えに××に渡されたことを知りました。××はこの情報を得ただけでも自分の暴挙の実があったと××××の××で語ったようです。
「知る権利のないことは知る権利がない」
これが私たちが××の事件を通じて自閉症の人たちを育てる保護者や支援者に伝えたかったことです。けれども我々と考えの違う方たちの存在は知っています。発達障害があるというだけで、あたかも特権階級のように法から自由であるべきのような主張をされたりすることが支援という美名に置き換えられ、結果として共生社会をますます遠くしている現状は見ています。そういう圧力団体的活動=支援だと見なしているのが先生もおそらくその一員であられる支援業界の主流だとも知っています。
一方で、法を守ることをきちんと教える方法を地道に探り続けることが共生社会への近道だという考えを共有している方々もいます。保護者にも支援者にも、障害があるからといって甘やかされるのはかえって公正な扱いではないと考えている人もいます。
私は今後も、そういう志を同じくする方々に寄与する本を作っていこうと思います。私がかつて発達障害を離れるといったとき、先生はニキさんも藤家さんももはや独立してやっていけるのだからという実に当事者原理主義な発言をされましたが、私はしばらく発達障害の本を出さざるを得ないようです。
先生が結果的に我々と志を共にせず、××が知る権利のないことを教えてしまったことは残念です。そして情報公開非公開の主権を持つニキさんに無断で民事の法廷の場で情報を勝手に××に渡されたことも残念です。ニキさんも驚かれていました。悲しみを含んだ驚きです。そして自分に言い聞かせるように、××もまた支援の対象なのだろうと分析し、自分を納得させていました。
支援者の中には社会正義を犠牲にしても、当事者の横暴を放置したり、本来の権利を超えた権利を与えることによってなだめようという方針があることには気づいていました。そして最近、この方針に飽き足らない方々もたくさんいることに、私は励まされています。
せめて、ニキさんにも人権があること、自分に関しての情報を勝手によその法廷で駆け引きのように彼女に無断でもちだすのはニキさんの一人の社会人としての権利に対する侵害であることを、先生と民事訴訟を担当された弁護士の先生には認識していただきたいと思いこのメールを書きました。ニキさんは障害者である前に、一人の社会人です。××先生とさほど歳の違わない社会人です。権利を蔑ろにされる謂われはありません。
その点をご認識ください。
そして先生が××に渡された情報によりニキさんに更なる被害が及ぶことになれば、先生の責任において守るとお約束ください。
浅見淳子
×××の判決が確定したと検察から知らせがありました。××××の××を通じて私は、ニキさんご自身が公表を控えている情報を先生が民事の際の示談と引き換えに××に渡されたことを知りました。××はこの情報を得ただけでも自分の暴挙の実があったと××××の××で語ったようです。
「知る権利のないことは知る権利がない」
これが私たちが××の事件を通じて自閉症の人たちを育てる保護者や支援者に伝えたかったことです。けれども我々と考えの違う方たちの存在は知っています。発達障害があるというだけで、あたかも特権階級のように法から自由であるべきのような主張をされたりすることが支援という美名に置き換えられ、結果として共生社会をますます遠くしている現状は見ています。そういう圧力団体的活動=支援だと見なしているのが先生もおそらくその一員であられる支援業界の主流だとも知っています。
一方で、法を守ることをきちんと教える方法を地道に探り続けることが共生社会への近道だという考えを共有している方々もいます。保護者にも支援者にも、障害があるからといって甘やかされるのはかえって公正な扱いではないと考えている人もいます。
私は今後も、そういう志を同じくする方々に寄与する本を作っていこうと思います。私がかつて発達障害を離れるといったとき、先生はニキさんも藤家さんももはや独立してやっていけるのだからという実に当事者原理主義な発言をされましたが、私はしばらく発達障害の本を出さざるを得ないようです。
先生が結果的に我々と志を共にせず、××が知る権利のないことを教えてしまったことは残念です。そして情報公開非公開の主権を持つニキさんに無断で民事の法廷の場で情報を勝手に××に渡されたことも残念です。ニキさんも驚かれていました。悲しみを含んだ驚きです。そして自分に言い聞かせるように、××もまた支援の対象なのだろうと分析し、自分を納得させていました。
支援者の中には社会正義を犠牲にしても、当事者の横暴を放置したり、本来の権利を超えた権利を与えることによってなだめようという方針があることには気づいていました。そして最近、この方針に飽き足らない方々もたくさんいることに、私は励まされています。
せめて、ニキさんにも人権があること、自分に関しての情報を勝手によその法廷で駆け引きのように彼女に無断でもちだすのはニキさんの一人の社会人としての権利に対する侵害であることを、先生と民事訴訟を担当された弁護士の先生には認識していただきたいと思いこのメールを書きました。ニキさんは障害者である前に、一人の社会人です。××先生とさほど歳の違わない社会人です。権利を蔑ろにされる謂われはありません。
その点をご認識ください。
そして先生が××に渡された情報によりニキさんに更なる被害が及ぶことになれば、先生の責任において守るとお約束ください。
浅見淳子