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最終更新:2012年3月13日(火) 23時37分

韓国のコリ原発で先月「全電源ストップ」

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 韓国で最も古い原子力発電所で先月、非常発電機を含め電源が一時全てストップするトラブルがあった上、監督機関に1か月以上にわたり報告されていなかったことが明らかになりました。

 韓国の「原子力安全委員会」によりますと、先月9日夜、プサンにあるコリ原発1号機で点検作業中に外部からの電源供給が突然ストップし、非常用のディーゼル発電機も作動せず12分間、全ての電源供給が途絶えた状態となりました。

 当時、原子炉は停止していましたが、使用済み核燃料貯蔵槽を含む冷却設備は稼働していたということで、韓国メディアは「時間が経てば重大事故に繋がりうる状況だった」などと報じています。

 このトラブルが原子力安全委員会に報告されたのは発生から1か月以上経った今月12日のことでした。コリ原発を運営する「韓国水力原子力会社」は、「特別、安全性に問題がないと思い報告しなかった」と話していますが、原子力安全委員会では安全確認のため問題の1号機を停止させ、現場に調査団を派遣して調べる方針です。

 コリ原発1号機は1978年に運転を開始した韓国最古の原発で、設計寿命の30年を過ぎた後も延長して稼動を続けていますが付近の住民らから不安の声が根強くあります。(13日22:07)

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