NHK佐賀県のニュース　佐賀放送局

• 
• 

玄海原発の大容量発電機が配備

東京電力福島第一原子力発電所の事故のように原発ですべての電源が失われた場合に備えて佐賀県にある九州電力の玄海原子力発電所に大容量の移動式発電機が配備されました。
新たに配備されたのは、発電出力が３２００キロワットある移動式の発電機です。
玄海原発では、４基ある原子炉に１台ずつあわせて４台配備され、１３日は、このうち１台が玄海エネルギーパークで報道機関に公開されました。
この発電機は、重油を燃料にガスタービンで発電する仕組みで海水をくみ上げるポンプを動かし原子炉を冷却することができるということです。
ふだんは、津波の影響を受けないよう発電所内の海抜２６メートルの高台に置かれますが、トラックで運んで移動できます。
九州電力は、福島第一原発の事故のようにすべての電源が失われた時に備え去年、国の緊急安全対策を受けて、高圧の電源車や仮設のポンプを導入しています。
すでに配備されていた電源車では原子炉を冷却して停止させるのに２週間から２０日ほどかかるのに対して、新たに配備された発電機は、２日から３日ほどでできるということです。
九州電力は、「これまでの対策で基本的には十分だと考えているが、非常時に電源を確保する対策に多様性を持たせるため導入に踏み切った」と話しています。

03月13日　18時07分

•