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九工大開発の人工衛星完成

宇宙での大規模な発電に向けて、高い電圧での太陽光発電が可能かどうかを実験する小型の人工衛星を北九州市の大学が開発しました。開発したのは、九州工業大学大学院の趙孟佑教授のグループです。グループが開発した人工衛星、『鳳龍弐号』は重さが7キロあまり、縦、横、高さがそれぞれ30センチほどの立方体で、外側に太陽光で発電するパネルを備えています。太陽光発電は、宇宙空間では、電圧を高くすると放電現象が起きやすいことから、機器が壊れるおそれがあり、大規模な発電が難しいことが課題になっています。
開発された人工衛星は、発電パネルが特殊なフィルムで覆われていて、これまでの最高電圧、160ボルトの2倍近い300ボルトで太陽光発電が可能かを確かめる実験を行います。
趙教授によりますと実験に成功すれば世界初で、将来的には、宇宙空間でいまよりも大規模な発電に応用して巨大な宇宙ステーションや月面基地の実現にも一歩、近づくということです。
この人工衛星は、H2Aロケットに載せられてことし中にも打ち上げられる予定で、地球をおよそ1時間半かけて一周しながら実験をする予定です。
趙教授は、「これから実際に宇宙での実験が控えていますが、必ず成功させて、人類が宇宙空間へ進出する足がかりにしたい」と話していました。

03月13日 18時02分

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