中国:高速鉄道の未開通部分が崩壊、湖北省-安全懸念が再燃
3月12日(ブルームバーグ):中国中部の湖北省で高速鉄道の未開通部分が一部崩壊する事故が起きた。現場周辺では激しい雨が降っていた。昨年7月の浙江省温州市近郊での高速鉄道事故で広がった安全性への懸念が再燃している。
国営新華社通信が12日に地元当局者の話を引用して報じたところによると、事故は同省の省都である武漢市と宜昌市を結ぶ漢宜高速鉄道(全長291キロメートル)の一部で9日に発生。現場は300メートルにわたって崩壊し、修復のため数百人の作業員が派遣されたという。同区間の試験運転は既に済んでおり、5月に開通予定だった。
中国の鉄道建設メーカーである中国鉄建と中国中鉄の株価は、12日の香港市場で今年に入って最大の下げ。今回の事故を受けて政府の鉄道建設計画推進に支障が出るとの観測が強まった。新華社は事故区間の建設は中国鉄建が担当したと伝えている。死者40人を出した昨年7月の温州近郊での事故の後、中国での鉄道建設ペースは落ちた。
原題:China High-Speed Rail Section Collapses, Renews SafetyConcerns(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:上海 Liza Lin llin15@bloomberg.net;香港 Jasmine Wang jwang513@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Neil Denslow ndenslow@bloomberg.net
更新日時: 2012/03/12 15:12 JSTニュース一覧
注目のセクション