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把瑠都連勝!136キロ嘉風を一気につり出し…春場所2日目

スポーツ報知 3月13日(火)8時2分配信

把瑠都連勝!136キロ嘉風を一気につり出し…春場所2日目
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嘉風(左)を高いつりだしで下した把瑠都
 ◆大相撲春場所2日目 ○把瑠都(つり出し)嘉風●(12日・大阪府立体育会館) 綱取りに挑む大関・把瑠都(27)=尾上=が西前頭2枚目の嘉風(29)=尾車=を豪快なつり出しで破り、連勝スタートを決めた。横綱・白鵬(27)=宮城野=も初顔の東前頭筆頭の妙義龍(25)=境川=を押し倒して完勝。大関陣は大関・稀勢の里(25)=鳴戸=が連敗し不安な立ち上がりとなった。

 まるでクレーンのようだった。把瑠都は素早く右を差すと、締め込みの結び目へ両手を回して嘉風を一気に持ち上げた。176センチ、136キロの敵を2秒かけて土俵の外へ運び、ゆっくり下ろして勝負あり。「まわしを取ったのは狙い通りだけど、つったのはたまたま」と笑顔を浮かべた。

 199センチ、188キロの体格を生かした必殺技。場所前の稽古では、弟弟子で191キロの幕内・天鎧鵬をも軽々とつり上げた。日頃から「コツがあるから、どんな相手でも持ち上げられるんだ」と明かしている。

 重圧のかかる綱取り場所で連勝スタートを切った。好調の陰には、昨秋流した汗がある。10月下旬に部屋で行った7泊8日の熊本・芦北町合宿。稽古場と宿舎を挟む道の約120段の石段で往復ダッシュを繰り返した。谷平順トレーナー(60)は九州場所直前に体を触った瞬間「ふくらはぎの筋肉が上がり、引き締まっていたと感じた」と証言。鍛え直した下半身が九州の11勝、先場所の初優勝を生んだ。自身も「九州から良くなった」と効能を認めている。

 昇進のノルマは優勝か13勝以上の準優勝。初日は厳しい言葉を投げた北の湖理事長は「相手の動きをよく見ていた。今日の相撲を見る限りプレッシャーは感じていない」と評価した。初の欧州出身横綱へ、白星を重ねるだけだ。

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最終更新:3月13日(火)19時9分

スポーツ報知

 

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