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2012年3月11日8時2分

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東日本大震災1年 家族離ればなれ3割、仕事ない4割

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写真:家の土台だけが残る仙台市若林区荒浜地区。奥は市南部の街明かり=10日午後6時9分、15秒間露光、矢木隆晴撮影拡大家の土台だけが残る仙台市若林区荒浜地区。奥は市南部の街明かり=10日午後6時9分、15秒間露光、矢木隆晴撮影

図:  拡大  

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 東日本大震災は11日で発生から1年になる。死者・行方不明者は1万9千人に上り、仮設住宅などで避難生活を強いられている人も34万人を超える。東京電力福島第一原発事故があった福島県では、県外に避難した6万3千人が、見えない帰郷の日を今も待ち続ける。一方、奪われた命を悼みながら、もとの暮らしを少しでも取り戻すための「復興」の手立てはどこまで進んだか。被災地では、槌音(つちおと)に希望を抱きながらも、進まぬがれき処理や除染、雇用対策などに不安や不満の声があがる。震災後2年目に向けての課題はまだ多い。

 朝日新聞は1月下旬〜3月上旬、「いま伝えたい 千人の声」で取材した被災者やその保護者のうち、岩手、宮城、福島の仮設住宅とアパートなどの「みなし仮設」で暮らす計1033人に面接調査した。離れて暮らすようになった家族が「いる」と答えた人が3割に上り、失業や休業に追い込まれた人も4割いた。もとの暮らしを取り戻せていない実態を裏付けている。

 震災をきっかけに、離れて暮らす家族が「いる」と答えた人は32%。このうち、再び一緒に暮らす見通しが「立っている」と答えた人は14%だった。特に東京電力福島第一原発の事故による避難が続く福島では、離れた家族がいる人が50%に達したが、一緒に暮らす見通しが立っている人は7%だった。

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