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砂理 その1

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 首輪を付けられた僕を見て、砂理はいった。
「似合ってるわよ。あなたにはとっても似合ってる」
 つい数ヶ月前まで、僕の父と、砂理の父とは競合する企業の経営者として対立していた。 僕が幼い頃から続いていた鎬合いには父の敗北という形で決着が付き、ほとんど路頭に迷うのと変わらない生活が始まることになる。
 初めは八方塞がりの状況に思えたものの、地道に稼いでいけば辛うじて飢え死にせずに済みそうだとわかってから、少しは気が楽になった。
 そして、どうにか衣食住は賄える程度に生活の立て直しが済み、一息つけるかと言った頃のことだ。
 元ライバル企業社長令嬢である砂理が、僕の前に現れた。
 邸宅の使用人として僕を雇いたいと申し出た彼女は管理職並みの給金と、いたって簡潔な労働条件を提示。
 僕は申し出を受け入れた。
「あなたは今日からわたしに服従して貰うわ。渾身で私に尽くすこと。いいわね?」
 切れ長の双眸に溢れそうな喜色を浮かべて、砂理は訊いてきた。
 均整の取れた鋭さを感じさせる貌は、笑えば獰猛な印象を醸し出す。
 親同士の確執のせいか、砂理は幼い頃から僕を目の敵にしていた。学校が同じであったこともあり、事あるごとに難癖をつけられてきた憶えがある。
「ああ」
 契約の内容と矛盾はなかった。わかっていて受け入れたのだから。
 満足そうに頷いた砂理は、傍に置かれた丸椅子に腰掛ける。
 黒地のフレアミニスカートから伸びた両足を見せつけるように組み合わせ、上に組んだ右足を手前に差し出した。
 砂理は、首輪に繋げた手綱を引き寄せながら、言った。首輪は金属製で、登録されたパスワードを砂理の顔が言わない限りはずれない。
「靴下を脱がせなさい。丁寧にね」
 首輪を動かされて息苦しさを感じながら、僕は跪いて砂理の靴下に手をかける。
 爪先と踝の辺りをつまんでゆっくりと引き下ろした。靴下素材が良いのか、肌には全く痕が見つからない。近くで見ると肌のきめ細かさが瞭然だった。
 靴下が取り払われ、素足が露わになる。形のいい指の先には綺麗に整えられた血色の良い薄桃色の爪が張り付いていた。余裕のある生活をしている証拠だ。
 更に一言、命令が加えられた。
「じゃあ、足を舐めなさい」
 傲然とした、嘲弄の混じった声が、跪いた僕の頭上から降りてくる。
 爪先が顔の前に突き出された。
 見上げると、そこには蕩けるような笑みがある。
 腰まで伸びた艶やかな長髪に包まれた細面は記憶にある限り、冷然とした無表情か、酷薄な笑い、あるいは憤怒に歪んだ表情以外を僕に向けたことがなかったはずだった。
 契約書に判を押した事実がある以上、僕はこの状況を容認しているものとみなされる。これが僕に与えられた業務だった。
 逆らうことは・・・・・・できない。
「では、遠慮無く」
 僕は両手で、砂理の足首をおもむろに掴んだ。動かないよう、強く。
「え?」
 間の抜けた声を上げる砂理をよそに、土踏まずを爪先側から踵側までべろーっと舐めた。続けて前後に繰り返しなめ回す。
「きゃ!」
 傲然とした様相を崩され、黄色い声を上げる砂理。
 彼女は反射的に足を引こうとしたが、男の手に掴まれたままでは動かすことができない。
 引き続き、僕は舐めた。今度は舌先を細かく上下に動かしながら、電動ブラシでそうするように、丹念に土踏まず全体を撫でていく。
 踵に近い部位に舌先が当たった瞬間、足に震えが走った。
「・・・く・・・・・・ん」
 食いしばった歯の間から声が漏れる。それを僕に聞かれ、羞恥で砂理の頬が染まった。
「なにを・・・・・・っ!」
 探り当てた部位へ集中的に舌先を這わせはじめる。
 背もたれのない丸椅子の上。足を組んだ体勢で足首を取られ身動きのできない砂理は、踝から下を動かして舐められる位置をずらそうとした。
 手の片方を放し、代わりに爪先を掴んで逃げられないようにして、舐め続ける。汗の浮いた足の裏は塩気を増していた。
「この・・・・・・何をするのよっ・・・・・・変態!」
 掴んでいる手を外そうと足に力を入れてくるが、無理矢理押さえつけて動かないようにする。尿でも我慢するように太股をもぞもぞと動かすことができただけだった。
「・・・ん・・・・・・止めな、さい!」
 砂理は組んでいた足を外した。掴まれていない左足を横から回し、僕の顔面を蹴ろうとしてくる。空手か合気道かは忘れたが、彼女は武術を囓っていたはずだった。
 当たっては危ないと判断。すかさず右足を持ち上げる。
「ひゃっ」
 大きくバランスを崩した砂理は蹴りを空振りさせた。頭を下げた僕の頭上を足が薙いでいく。肉の締まった綺麗な足が、高々と天井へ向けて伸ばされた。
 長い足の付け根。大きく開かれた両足の間に、草花の精緻な刺繍が施されたシルク製の白い下着があられもなく露出する。
「・・・・・・っ!」
 凝視する視線に気付いたのか、砂理は慌ててスカートを押さえた。
 悔しそうにうつむいた砂理は、両の太股をピッタリと合わせて、その上から必死にスカートの裾を押さえている。
 もう一方の手では椅子を掴んで、転げ落ちないように耐えていた。至る所に力を入れて抵抗している。
 僕は右足を奥へ押した。
「あっ」
 砂理の体が傾いて、四本足の丸椅子の、手前二本の足が浮く。その時点で重心が釣り合い、転倒はしなかった。
 不安定な状態になっている砂理の爪先を、僕はくわえ込む。掴んだ足を上下させて椅子上の砂理を揺すりながら、同時に舌で指の裏や股を舐め回した。
「いやぁ! あなたおかしいわよ、馬鹿じゃないの!?」
 巧みに足を押し引きして、砂理が体勢を整えないように揺さぶりつづける。二本の足を浮かせた椅子の上で、砂理の声には狼狽した調子が混じっていた。
 左右の振りも加える。バランスを取りながら、砂理は何度か蹴ってきたが、地に足が付かない状態ではそれほど痛みはない。
「やめなさい・・・・・・やめて!」
 命令には逆らえない。
 僕は言われたとおり、爪先から口を離し、足首からも手を離した。
 片寄った姿勢のまま解放された砂理は椅子から転倒する。
 上手く受け身を取った砂理は床に落としていた手綱を拾うと、歯を食いしばりながら涙を浮かべた両目で僕を睨みつける。肩が震えていた。
「何のつもりよ。こんな事をしてただで済むと思っているの?」
「仕事をしただけです。お嬢様の言いつけどおりに足を舐めたのですが・・・・・・」
 極力嫌みったらしく聞こえるように、言った。
「・・・・・・何かご不満でも? 要望がありましたらお応えしますよ、お嬢様」
 張り手が飛んだ。
 僕は歯を食いしばり、それを受ける。かなり重い衝撃があった。
「下僕になったんだから従順にしていればいいのよ! 今度ふざけたまねをしたら八つ裂きにしてやる!」
「従順にしているつもりです。それとも、お嬢様はご自分の言いなりになる人間すら従えられないような小者なのですか?」
 手綱が強く手繰られ、引き寄せられる。逆らわずに近寄った。
 怒気に彩られた端正な顔が、熱の籠もった吐息のかかる距離まで近づく。
「決して逆らわないんでしょうね?」
「そういう契約です」
 ふん、と呼気を吐き、砂理は僕を突き飛ばす。
「あなたのことは使用人だと思っていたけど、今から家畜に格下げするわ。服を脱いで四つんばいになりなさい」
「・・・・・・了解」
 従った。
 支給された制服を脱いで全裸になり、床にはいつくばる。
「やっぱり人間の格好はあなたに似合わなかったみたい。首輪だけでいるのがぴったりね」
 僕が服を脱いでいる間に幾らか余裕を取り戻したらしく、粘り着くような発音で砂理は感想を言った。
「今の自分の姿をどう思うか、言ってもらえるかしら?」
「従っただけです」
「ううん。そうじゃないでしょう、頭の悪い子ね。畜生は人の言葉なんか話さないわ」
「・・・・・・わん」
「よくできました」
 砂理は口元を手で遮って上品に笑った。心から楽しそうに。
 続けて指示が下る。
「今度は3回まわってから、鳴いて見せなさい」
 従った。
 中腰で手足のバネを駆使し、砂理の周りを、素早く3回まわる。
「・・・・・・っ!?」
「わん」
 犬の散歩の最中に時々起こるのと同様に、首輪に繋がった手綱が砂理の体に巻き付いた。更に強く引かれ、綱にまかれた砂理は転倒する。
 綱は腕の上に強く巻き付き、固定していた。綱の端を膝で押さえて解けないようにする。
「この低脳・・・・・・外しなさい!」
「わん」
 従った。
 僕は迅速に動き、外した。砂理が着ているブラウスのボタンを。
「な、なにするのよ、止めなさい!」
 従った。
「わかりました」
 僕は止めた。犬語で話すのを。
 肩を押さえて身動ぎを遮りつつ、ボタンを外す。片手ではやりづらかったが、二つ目まで外すことができた。
「聞きなさいよ。私はや・・・」
 砂理が言いきる前に肩を押さえていた手を差し出し、口内に入れた。
「あ・・・あえあ・・・・・・ぁ!」
 強引に指を突っ込み、噛まれる前に舌を掴むと、上方へ軽く引く。
「んあ・・・お・・・あいうあ!?」
「すいません。それでは聞き取れません」
 ボタンを外す作業に専念する。綱が巻き付いていて外せない部分もあったが、へその上部までは外すことができた。
 露わになったブラを確かめると、フロントホックだったのでそれも外した。
「――ぁ!」
 小振りな胸を露わにされ、砂理は悲鳴を上げる。口を封じられた状態だったのでくぐもった音になった。
「そんな鳴き声を上げなくても、小さくて可愛いですよ?」
「・・・・・・んっ!」
 激高した様子の砂理は背筋で身を起こし、舌を掴む指に噛みついてきた。ギリギリで反応し、手を離す。
 歯の打ち合う音が明瞭に響いた。下手をすれば噛み千切られていたかもしれない。
 憤りに満ちた眼差しが僕に向けられていた。
「もう、あなたは終わりよ。わたしにこんな・・・・・・屈辱を与えて、どうなるか予想もできないわけじゃないでしょう?」
「解雇でもしますか?」
「その程度で済まさないわよ・・・・・・殺してやる」
「ということは、お嬢様は僕を従えられる器ではなかったと認めるんですね?」
 挑みかかるように言ってやると、砂理の米神が引きつった。
 気が強く、とりわけ僕に対抗意識を持っている彼女は挑発に乗りやすい。
「・・・・・・もう一回言ってみなさい」
「お嬢様如きでは僕を下僕にするのは不可能だったんですね。立場を笠に着ても、無理でしたか。
 それでは解雇されることになっても仕方ありません。止めろと言われれば、この仕事を辞めましょう」
「生意気なのよあなたは! 最初からあなたなんて私の足元にも及ばないのに!」
「社長にはかなり無理を言って僕を雇わせたんでしょう。社長は優秀なだけあって金遣いには厳しい方ですし、これ以上お嬢様の我が儘は聞いてくれないんじゃないですか?」
「うるさい! あなたには関係ない!」
 僕の知る限り、砂理の父は分別のある人間だった。契約は砂理の個人的な物だ。
 雇用契約以上の拘束をかけることはできないと見ていいだろう。それ以外が可能なら、砂理はとっくに圧力をかけてきていたに違いない。
「そこでじっとしていなさい。動くのを止めなさい。私があなたの両手足を砕くまで身動きを禁じるわ。息もしないで!」
「ああ・・・・・・すいません。僕は時々耳が悪くなるんです。
 これからしばらく、“お馬鹿な砂理が間違っていました。辞めてください、お願いします”以外の言葉が聞こえなくなります。
 勿論それは、この仕事を辞めてください、という意味です。頼まれてしまえば仕方がありません。解雇されれば、もう従う必要はなくなりますね。 報酬は振り込んで貰った前金だけでけっこうです。ちょっとまえに電気代の値上がりがあったので助かりました」
「ふざけないで。聞こえないわけが・・・・・・」
 左腕で胸元を押さえ、右手でスカートを捲り、陰部の上を押さえた。
「僕は家畜なんでしたよね、人じゃなくて。じゃあじゃれつくくらいのことは許されますよね」
「そんなわけ・・・勝手なことを・・・・・・っ!」
 左膝で手綱の端を留め、左下椀で上体を押さえる。
 手綱のもう片端が首輪に繋がっているので、強く固定されてこそいないが身動きの自由は封じることができていた。
 下着の上から陰部を撫でる。生地越しに指が谷間をなぞった。
「くっ・・・・・・!」
「元から湿っていたようですが、足を舐められたのがそんなに良かったんですか?」
「このぉ!」
 砂理は身を捻るようにして足を上げ、膝を打ち付けてきた。僕は上体を下げて遣り過ごす。お返しにこちらも下着の中へ手を入れ、陰部の上で指を動かした。
 くすぐりに近い動きで四指を蠢かせる。
「変態! 馬鹿・・・・・・っ!」
 手は押しつけていないので、砂理の下半身は固定されていない。じたばたと動く腰回りを拘束することはせず、相手の動きに合わせて手を移動させていく。
 蹴ってくれば身を反らしつつ、捻って逃げようとすれば追いかけ、足で遮ろうとしてくれば押しのけ、つかず離れず陰部を撫で続けた。逃げる側も頑張ってはいるが、いかんせん逃げ場が狭すぎる。
「ちなみに、泣き声とか喘ぎ声も聞こえますから、遠慮無くだしてくれていいですよ」
「だれが・・・・・・ぁっ・・・」
 謂われたとおり声を上げてしまった羞恥に、砂理は歯を食いしばる。
 追いかけっこに慣れてくると、蹴りの当たらない位置を取りつつ腰の動きをほぼ完全に追えるようになった。吸い付くようにして撫でていく。
 隙を見て割れ目に指を入れた。
「・・・・・・んっ・・・・・・く・・・」
 熱とぬめりを指に感じた。
 綺麗に磨くつもりで二本の指を蠢かせ、内壁をまさぐっていく。
「・・・あっ・・・・・・いいかげんにっ…しなさっ・・・・・・」
 胸の上に置いた手も動かし始める。揉みしだくには薄い肉付きの胸元を平手で覆い、周りから肉を寄せるようにして揉んだ。
「・・・ぁ・・・・・・あなた、なん・・・て・・・死んでしまえばぁ・・・・・・っ・・・・・・いいの、にいっ・・・・・・!」
 腹の周りで両腕を縛られている砂理。
 上体を押さえている腕をはね除けようとしてくれば、割れ目の中の指を激しく動かして力むことができなくする。
 自由な足腰を動かし下半身を弄る手を払おうとしてくれば、胸を集中して揉みしだいた。
 逃げ場が無く、焦った砂理は無闇に足掻いたが、巧みに手を動かして抵抗を封じていく。
 面白いゲームだった。抵抗を封じてやるほど、砂理の体が僕の意のままになっていることが証明され、彼女のプライドは崩れていく。
 吐き出される罵倒は時間が経つほど少なくなっていった。
 次第に、足掻く動きが鈍くなる。蹴りはほとんどこなくなり、緩慢に動く足が手を遮ろうとするだけになる。
 僕は陰部への愛撫をやめてマウントポジションに移った。
 砂理の顔に怯えが走る。裸の男に跨られた経験は、無いのだろう。この距離から勃起した男性器を見ることも。
 両手で双丘を片方づつ掴み、弧を描く形で揉む。
 藻掻いたぶん疲れるのも早かったのか、抵抗する力は弱かった。
「・・・・・・あっ・・・・・・んっ・・・・・・」
 感度は頗る良い。
「貧乳の方が感度が良いって本当なんですね」
「うる・・・さいっ・・・・・・揉む、なぁ・・・・・・」
 一掴みに幾らか満たない脂肪の盛り上がりを動かし、感触と反応を確かめていく。
「・・・・・・んっ・・・・・・っ・・・・・・くっ」
 されるがままになっている砂理。ただ、目元だけが意思を失っておらず、悔しげにこちらを睨んでいた。
 俄然嗜虐心が沸いてきたので、掴む手の力を強める。
「・・・・・・んっ」
 弧に縦横の動きも加え、それまでより激しく捏ね回した。
 声を上げまいと歯を食いしばって耐える砂理に対して、こちらも動きを様々に変化させて攻め続ける。
 そのまましばらく時間が経過した。
「泣きそうな時のお嬢様の顔って可愛いですよね」
「・・・下、僕っ・・・の・・・くせにいっ、ん・・・・・・あっ・・・・・・ああっ!」
 達したようだ。体がひとたび痙攣し、すぐに脱力する。
 僕は一旦手を止めて、砂理の様子を子細に眺めた。
 激しく動いたせいでブラウスと上着のカーディガンは肩までずり落ち、手綱は大分緩んで、解けかかっている。
 鎖骨から臍の辺りまで完全に前をはだけてしまっていた。薄桃色の乳頭を隠す物はなく、夜の砂漠を連想させるような白く滑らかな稜線が荒い呼気に上下している。
 微かにあばらの浮いた痩せ形の体からは満遍なく汗が噴き出し、玉になっていた。
「この辺にしておきますか」
 僕は立ち上がった。
 重量が無くなり安心したのか、砂理の顔に安堵が浮かぶ。
「そろそろ挿れますね」
 回り込んで腰の傍に座った。
 下着に手をかけ、ずり下ろす。じっとり濡れた秘所が空気に晒される。あっさりと足から脱がせることができた。
「いや・・・・・・」
 砂理の目に涙が浮かんだ。構わず、両脚を掴んで開脚させる。
「やめて・・・・・・お願い、やめて」
「最初に、私に尽くせといっていたじゃないですか。命令には逆らえません。ご奉仕しますよ」
 陰茎を突き入れた。
「・・・・・・っ!」
 熱い肉の壁を押し分けて、肉棒が侵入する。ずぶ、と沈み込むように入っていった。
「・・・・・・駄目・・・ん、あぁ・・・・・・っ・・・あっ・・・・・・あっ・・・ああっ!」
 もはや、最初の自信と優越感に満ちた態度は見る影もなかった。
 両目から涙を流して大口を開けっぱなしにした砂理は、陰茎を抜き差ししてやると面白いように喘ぎをあげた。
「・・・・・・あっ・・・・・・あっ・・・・・・あっ・・・・・・」
 膣内を突き上げる
「あ、ああああ・・・・・・!」
 そうこうするうちに、僕の方も絶頂間際になっていた。
 陰茎に溜まった熱が、限界まで張り詰めている。
「お嬢様、このままだと、僕はお嬢様の中に精液を出すことになります」
「・・・・・・嫌、嫌よっ・・・んっ・・・・・・あっ・・・」
「僕が家畜であり、人並みの礼儀など知らない以上、どうにもなりません」
「やめ、て・・・あっ・・・ごめ、んなさ・・・許して・・・・・・っ」
 大股を開いた体勢で懸命に哀願する砂理の姿が、とても愉快だった。
「どうしてもやめさせたいなら、解雇していただくしかありません」
「・・・解雇、する・・・・・・解雇するからぁ!」
「聞こえません。さっき言いましたよね。解雇する時は、“お馬鹿な砂理が間違っていました。
やめてください、お願いします”でしょう?」
 僕は腰の動きを中断した。
「さあ、どうぞ」
「・・・・・・」
  数拍の逡巡。
 再び腰を動かそうとしてみせると、砂理は慌てて口を開いた。
「お馬・・・な砂・・・・・・違って・・・・・・した」
「声が小さいです。もっとはっきりと」
「・・・・・・お馬鹿な砂理が間違っていました。やめてください、お願いします!」
「よくできました。あとは首輪をとって自由の身にしていただければ僕もやめることができます」
「“流れよ我が涙と警官は言った”っ!」
 それがパスワードだったらしい。
 小さな電子音を立て、首輪が外れた。契約が無効になったということでもある。
 最後に一度だけ、砂理の膣内を強く突いた。
「・・・・・・ひんっ・・・!」
 丁度良いタイミングで股間に熱が満ちる。
 僕は砂理の体から肉棒を抜いた。手で傾けて角度を変え、先端を砂理の顔に向ける。
 これから自分がされることを悟ったらしく、砂理は力なく歯噛みしていた。
 その貌と綺麗な体が白濁した液にまみれる様、そしてその瞬間の砂理の心境を想像し、僕は達した。
「立派なご主人様だったなぁ、砂理?」
 射精する。
 飛び出した精液が、屈辱に歪んだ顔へ降りかかった。二度、三度、四度とピストン運動が繰り返され、その度に白い筋が一本ずつ裸体の上へ引かれていく。
 やがて射精は止まった。しばらくその場を動かず上がった息を整えてから、僕は服を着直した。
 ポケットから携帯を取り出して、髪と服を乱しきり汗と液にまみれたまま泣き顔で乳房と陰部を晒した砂理を撮影する。
「画像をばらまかれたくなかったら、もう関わってくるな。それとも、無理に雇った下僕に犯されたので仕返しをしてくれ、とでもパパに頼んでみるか?」
 砂理は答えなかった。
 プライドを粉々にされて、ただすすり泣いている。その惨めな様子は、砂理が今まで見せた中で一番魅力的だった。
 放っておいて、僕は部屋を後にした。
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