アフリカ大陸初　エジプト力士の大砂嵐　初土俵で白星「興奮した」

　大相撲でアフリカ大陸初の力士となったアブデルラフマン・シャーラン改め大砂嵐（２０）＝エジプト出身、大嶽部屋＝が大阪府立体育会館で開催中の春場所３日目の１３日、前相撲で初土俵を踏み、待望のデビューを白星で飾った。「興奮した。土俵に立ったきょうが私の力士としての誕生日」と語った。

　沖縄・中部農林高で全国高校総体出場の実績がある１８歳の福里（九重部屋）を力強い突っ張りで起こすと、浅く差した右から強引にすくった。師匠の大嶽親方（元十両大竜）は「まだ腰が高い。でも、デビュー戦に勝って良かったなと言ってあげたい」と目を細めた。

　１５歳から相撲を始め、世界ジュニア選手権３位の実績がある。昨年１０月から大嶽部屋に住み、ことし１月に初場所の新弟子検査に合格。興行ビザ取得を待って初土俵にこぎ着けた。日本語はまだ勉強中だが「私の夢は横綱になることです」という言葉ははっきり言えた。

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