沢「めまい症」だった！心的ストレス、疲労が原因か

　サッカー女子日本代表が準優勝したアルガルベ杯（ポルトガル）中に体調不良を訴えたＩＮＡＣ神戸のＭＦ沢穂希（３３）が１２日午後、兵庫県内の病院で精密検査を受け、「良性発作性頭位めまい症」と診断された。

　この病気は平衡感覚をつかさどる内耳の三半規管の問題が原因で発症するケースが多いとされる。クラブによると原因は不明で「特定な動き」をした際に、めまいを起こす症状が続いている。「症状は随分治まっており、回復を待つのみ」としており、回復には通例１〜２週間、長引けば１カ月かかる場合もある。

　この日、練習に不参加だった沢はクラブを通じ「めまいはするが、体は元気なので早くサッカーがしたい。１日でも早く練習復帰できるよう、今はしっかり療養したい」とコメントした。

　１６日からの鹿児島、沖縄遠征には参加予定で、早期復帰を目指す。星川敬監督は「（なでしこリーグ）開幕まで時間もあるので、ゆっくり万全で（開幕に）いければいい。今までも沢がいないことはあったから大丈夫」との見解を示しており、１５日の高陽大教との日韓チャンピオンシップ（ホムスタ）は欠場する見込みだ。（吉田　風）

　ひろクリニック・坂井宏成院長「頭を特定の位置にすると発作的にめまいが起きるというのが典型的な症状で、心理的ストレスや疲労で起きることが多く、安静にすることが一番の治療法です。２〜３週間で治ることがほとんどで、選手生命にかかわるものではありません」

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