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【台湾】吉野家、米牛肉問題で牛丼の販売停止

NNA 3月12日(月)8時31分配信

 台湾吉野家は8日、牛肉の調達で十分な量を確保するのが困難だとして、牛丼など牛肉を使ったメニューの販売を停止した。飼料添加物ラクトパミンを含んだ米国産牛肉への不信感が高まったことを受けた措置。米国産牛肉の輸入解禁問題を受け、供給量不足を理由に関連商品の販売を全面的に停止したのは同社が初めて。

 台湾吉野家がNNAに対して明らかにしたところによると、同社が使用する牛肉は全て米国産。条件付き輸入解禁で不信感が高まる中、今月5日から輸入業者に対して検査を実施、安全で十分な量の牛肉を仕入れることは難しいと判断した。豪州やニュージーランド産への切り替えも検討したが、すでに仕入れが困難な状況となっている。

 これを受け、域内54店舗で牛肉を使った全てのメニューの販売を8日午後から停止することを決めた。販売再開のめどはたっていない。今後は、豚肉や鶏肉、野菜などを使ったメニューを強化する方針。新たな商品の開発も進めている。

 政府がラクトパミン入り牛肉の輸入を条件付きで解禁する方針を固め、米国産牛肉の安全性への不安が高まってからは客足が2割ほど減っている。実際の損失額の見通しについては「試算中」(管理部門幹部)としている。

最終更新:3月12日(月)8時31分

NNA

 

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