<中学生日記>50年で幕…最終回テーマは命 NHK名古屋
毎日新聞 3月13日(火)12時26分配信
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「中学生日記」最終回の収録をする生徒たち=名古屋市東区のNHK名古屋放送局で2012年2月26日、山田泰生撮影 |
【この方も生徒役でデビュー】中学生日記:「もう一つの学校」−−前身でデビューの竹下景子さんに聞く
「中学生次郎」という題で1962年に放送開始。「高校生時代」などを挟んで、69年からオールドラマ構成の「中学生群像」、72年から現在の「中学生日記」になった。
中学生日記は、総合テレビで全国放送されたが、03年4月から教育テレビに移行。広報担当者によると、数%台を維持していた視聴率が、移行後は1%前後に落ち込んでしまったという。11年4月の改編では、ジャニーズ事務所の風間俊介さんら若手俳優を新人先生に起用、スキマスイッチによる番組主題歌を作るなどリニューアルを打ち出したが、視聴率改善には結びつかなかった。
滝沢昌弘チーフ・プロデューサー(46)は「教育テレビに移って中学生世代に見てもらうことが番組の一つの使命になったが、各種の調査で果たせなくなった」と打ち明ける。視聴者離れの背景について「中学生を取り巻く環境が大きく変わった。エンターテインメントや情報があふれる中、愚直にリアリティーを追求する番組に共感してくれる割合が減った」と分析する。
出演生徒は「日記生」と呼ばれ、毎年秋にオーディションで選考してきた。最終の11年度は229人を採用した。1500回を超した番組は、ディレクターが日記生から学校生活を取材して1本2〜3カ月かけて制作。家族や恋愛、進路といった普遍的なテーマから、愛知県で起きた中学生いじめ自殺や5000万円恐喝事件など、社会的なテーマも精力的に取り上げた。
95年にはギャラクシー賞奨励賞や第43回菊池寛賞に輝いた。
最終回のテーマは「命」だ。東日本大震災から1年がたち、改めて中学生に命の大切さを考えてほしいと、番組のラストメッセージに据えた。日記生OBの竹下景子さんや戸田恵子さん、近藤芳正さん、加藤晴彦さんがゲスト出演した。近藤さんは「名古屋の名物番組として50年間続けてくれたことに感謝したい。地方局だからこそできた温かさと密着感があった」と評価していた。【山田泰生】
◇主な出演者◇(敬称略)
<先生役>
湯浅実、東野英心(故人)、岡本富士太、土門廣、いとうまい子、竹本孝之、みれいゆ、高井俊彦(ランディーズ)、金剛地武志、風間俊介、森田彩華
<生徒役>
伊武雅刀、森本レオ、中野良子、田山涼成、竹下景子、戸田恵子、近藤芳正、加藤晴彦、佐藤仁美、古川愛李(SKE48)
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最終更新:3月13日(火)13時4分
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