経済九州新幹線1周年、観光・ビジネスは東高西低…関西の片思い?+(2/2ページ)(2012.3.12 21:08

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経済

九州新幹線1周年、観光・ビジネスは東高西低…関西の片思い?

2012.3.12 21:08 (2/2ページ)鉄道・新幹線・リニア
九州新幹線鹿児島ルートの全線開業から1年を迎え、鹿児島中央-新大阪を結ぶ直通列車「みずほ」から降りる客=12日午前、JR博多駅

九州新幹線鹿児島ルートの全線開業から1年を迎え、鹿児島中央-新大阪を結ぶ直通列車「みずほ」から降りる客=12日午前、JR博多駅

 一方、近畿の宿泊施設に泊まった九州居住の観光客は42万360人(同46万1384人)と約4万人減少。開通効果で九州の観光産業はにぎわったものの、関西への集客効果には疑問符が付く結果となった。

 旅行会社の実績も、九州方面への観光客の増加を裏付ける。大手旅行3社によると、関西から九州に向かうツアーは、昨年3月以降、いずれも前年比で2割から6割近い販売増加となったという。

 日本旅行は、「昨年6月ごろから、西へ西へという旅行客の動向は顕著で、九州は最も伸びた地域の1つ」と指摘。近畿日本ツーリストも「新幹線の終着駅のある鹿児島へ向かう人は特に多くなった」という。

 JTB西日本によると、平成23年3月~24年2月末の関西から九州への旅行商品は前年同期比30%増に対し、九州から関西へは半分の15%増となっている。

 同様にビジネスもまだ、関西から九州への“片思い”だ。九州・京阪神の11商工会議所でつくる「九州新幹線を活用した西日本活性化研究会」がまとめたアンケートによると、両地域間のビジネス交流が「ある」としたのは京阪神企業の約7割に対し九州企業は約5割にとどまっており、ビジネスや集客拡大に向けた今後の取り組みが大きな課題となりそうだ。

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